キャノピーを塗るのが好きだ。
本当はダメなこと。する意味なんて何もない。ただ、そのいたずらは容易い上に、仕上がりは魅力的だ。子供の頃、いろんな色のクリアカラーのBB弾を拾って集めたから?理由なんていくらでもあげて、記憶を刺激して納得させてやれば良い。「俺はこうなんだ」って、不確かな自分を安定させる。
僕は模型に手を出して、色を塗るようになってつくづく、僕の頭の中の模型を形にすることが好きなんだと思う。そういう意味では印刷物の中の飛行機や車のことが頭の中に常にあるのだろう(だからタミヤのロードスターNDに河合克敏を見たのだとも思うし)。そうなると、透明をどう表現するのかという話に……なかなか一気通貫ではならないんだよな。
これ、マジな話、直観でしかない部分もある。「この飛行機をこう塗ろう」って思ったときにキャノピーの色はその機体色とバランスを取ってくれる。シャツとネクタイとかそんな感じなのかな。組み合わせで、この軽く、史実にも実物にも何も関係のない水色は面白くもつまらなくもなる。それが色の面白いところで、印刷物の中のいろいろな透明は水色になったり、それ以外の色になったりする。夕焼けをイメージしたオレンジ色の背景の世界のガラスはオレンジ色だったりするものだ。
今、手元にあるタミヤのコンバットプレーンのイリューシンIL28のボックスアートだってやっぱりそういう様子がある。オレンジがかった、少し眩しい世界。
コンバットプレーンは今回、初めて作ったけどこのダッソー ミラージュⅢCは今、手に入るものの中では僕のベストキットになる予感がしている。
形がカッコよくて、大きさも適当。いや、カッコいいというか、カッコよさがよくわかる見た目をしていて、そのシャープさがコロンとした可愛さにかき消されない程度の存在感。
1/100というサイズは「フランスの靴は4ミリ刻みのフィッティング」とか、「スフォデラート仕立て」の様な「なんだか気になる魅力」があって思わず触れてみたくなるものだ。
今週の物販
タミヤ 1/100 コンバットプレーンシリーズ フランス空軍 ダッソーミラージュ IIIC プラモデル 61603
- 出版社/メーカー: タミヤ(TAMIYA)
- 発売日: 2004/06/23
- メディア: おもちゃ&ホビー
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