Re:11colors

毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

wnwのある生活

Wingnut Wingsが部屋にある。

箱を開ける。やっぱりWingnut Wingsが部屋にあるようだ。ソッピースキャメルという名前の複葉機らしいがそれよりもWingnut Wingsが部屋にあるという認識の方が強い。噂の通りに説明書はフルカラー。少しトリッキーな箇所や英語の説明がわからない、というか理解しようとしない自分がいたりするわけだが、それにしてもやはり私の部屋にはそれがあるわけである。

 

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思わぬ形で二機セットのうちの一つを譲っていただいたそれは、まるで自分が模型の中で飛行機が一番好きだと錯覚するくらいの雰囲気を持っている。持っている、というのが正しいのか「これはすごいものらしい」と知識だけを先に得てしまったからなのかはわからない。

 

「知識を得てしまった」というような話で言えば私はまだ「Wingnut Wingsを作ってはいない」。これがあと何週間かすると、手をつけはじめなんらかの成果が出る。今は、そうなる前の、後で振り返れば貴重な時間だと思う。今はまだ箱を開けて眺めるだけ。なんていう初々しさをそのままにするのはもったいないのと、上手く作れる気がしないから本も手に入れてみた(これもなんだか初々しくもあり、Wingnut Wingsの良さに自分の気持ちが高まっている様子が素直な行動に出ている気がする)。

 

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本を読んで、買ってよかったなと思ったりする。作る前にじっくり楽しむこの感じ。いつもは箱を開けて思いのままに作るが、そうではない感じ。良さと、譲ってもらったからという2つの気持ちの交差点。

 

今週末から作ろうか、それとも、張り線などを揃えてから作ろうか。考えている時間は、めちゃくちゃ楽しい。この楽しさの欠片を、少しだけ齧るように週末に1/72の飛行機を作るのも楽しいだろうと、夜に手頃なものを探しては「やっぱりWingnut Wingsに手をつけよう」と思い直して、寝る。そして次の夜も、探す。

 

何にしたって、良いものが部屋にあり、初めてのそれに手をつけていない状態は貴重だ。今はどんな風に仕上げるかというよりも、いつ作ろうかと悩むだけで楽しい。

模型で映像研の設定に触る

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NHKのアニメ、映像研には手を出すな!が面白い。

面白すぎて原作も全て買った(今日には新刊が発売される)。

 

面白さの理由は色々あるが作者の大童澄瞳氏の設定の中で設定が好きな浅草みどりが描く絵が面白いように思う。これはこうなって、こう動く。あれはどうだ。こういうものはこういうところがかっこいい。カッコよさを「設定」という架空を正しく存在させる理詰めと、ディテールを愛でる心で存分に表現し、語る。

 

それを生々しく体験できるのが、模型だと思う。

例えばプロペラ機1つ作るにしてもどのように翼がついているのかとか、エンジンはどこに付いているのかとか見たことも無いし、絵も描けないようなものを触って組み立てることで手の感覚で理解する。ある種の軍用車両はドアが無かったり、屋根がなかったりする。それを作って「ああ、いらねえよな戦地では」なんてわかったりする。

 

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もちろん実際にあったものだから「設定」ではないのだけど、そういうものをいちいち作っては「なるほどね」と感心するたびに自分の頭の中になにかそういう、メカがどこでどう活躍するのかとか、そのためには何がいつも見るものと違うのか、いつも見ているものを自分はどう見ていたのかとか、そういうことが溜まっていく。何がどう動き、どんな役割を果たしていて、それでいて見た目はどうなのか。どういう形を作っているのか(私の具体的な経験としては岩手の花巻の方に行ったときに多くの軽自動車が走っていたことと、その中でジムニーが都会より多く見られたことがそれに当たるのだけど)。

 

模型という趣味は特別なクリエイティブを駆使しなくても遊べる割には、クリエイティブにつながるようなことを自然と吸収できる。それを利用して、あの世界にもっと突っ込むための装置として模型を作る。色は塗ってもいいけど、たくさん作って形の違いに触れるほうがおすすめなのでガンガン作ってみると良いと思う。

 

そのマチェットを強く握れ!の戦車に感動したなら戦車を作ってみてもいいし、小型のものなんかで、兵士がついているものなどは大きさがわかってとても良いと思う。

また、プロペラ機やジェット機を作っても自分の頭の中で不確かな部分(=足りないメカ成分)がドンドン補強される。私は大童澄瞳先生が描いたジムニーのステッカーを持っているからジムニーを作ったりしたのだけどやっぱりワクワクした。

 

そういうことを何か一個、してみると、突如描かれる浅草みどりの世界が途端に今生きている世界の色々が組み合わさって出来たもので、その組み合わせにワクワクさを持たせるに十分な説得力をもっていることがよく分かる。

 

↓模型はもれなく組み立ててブログにのります。

私の欲しい物リスト

 

今週の物販

 

 

 

 

映像研には手を出すな!(1) (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな!(1) (ビッグコミックス)

 

 

 

映像研には手を出すな!(2) (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな!(2) (ビッグコミックス)

 

 

 

映像研には手を出すな!(3) (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな!(3) (ビッグコミックス)

 

 

 

映像研には手を出すな!(4) (ビッグコミックス)

映像研には手を出すな!(4) (ビッグコミックス)

 

 

 

映像研には手を出すな! (5) (ビッグ コミックス)

映像研には手を出すな! (5) (ビッグ コミックス)

 

 

シャツとタイであとは自由に

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ネクタイって、洋画とか海外ドラマとか見てると結構している大人が多い。

合わせ方は様々で、ジーパンにシャツ、そしてネクタイにブルゾンなんてパターンもあるし、チノパンにシャツでネクタイして、デニムジャケットを羽織るなんて感じのもあったりシングルタイプのライダースに合わせたりとか、ついついジャケットとスラックスについてくるものだと思いがちだがそうでもないことに気付かされる。

 

ネクタイはシャツについてくるものなのだなーなんて。

 

で、襟なんかもボタンダウンにネクタイはだめみたいな話もあるけど普通に合わせてる。これはアメリカ生活のあった原田治の描く男の子もそう。よく見ると(見なくても)ボタンダウンだ。

 

そういうのを見ていると、なんか適当なのを一本新しく買いたくなった。あとは、気に入ってた緑系のネクタイが完全にくたびれきったので処分することにしたので平時にシュッと締めてかっこいいみたいな緑のものを一本というわけで探していたのもある。

 

レジメンタルストライプは少し調べればわかることだけどそれぞれに由来があって、ものによっては海外だと大学の出身を聞かれたりするらしい。だから難しいって論法になるのだけど実際のところはこうやって2色で作られているものはシンプルで良いし普段会わせる服の色との相性を考えやすい。

 

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あとこれはにべもない話だけど、そういう場では締めなければいいだけだからね。

TPOっていうらしいです。

 

某巨大掲示板で遊んでた頃によく言ってたけど

「マニュアルを守ることに固執しすぎるケースは、それ以外のことに問題があることが多い」

って言うやつで、正直な話、何でもかんでもルールルール、って言うのは楽だし、反対に自由だ自由だって言うのも楽だし。

いちばん大変なのは自分で決めることですね。

 

シャツにネクタイ。パンツと上着はご自由に。

楽しく一本、どこかで買って、お出かけしてはいかがでしょう。

由来からミリタリーウォッチやパイロットウォッチなどにも相性が良いのがね。またね。って思うと、ルールってなんでしょうね。

 

今日の物販

 

shop.shirt.co.jp

 

気軽に買うならここでしょう。写真のもここで買いました。

数がないなら伝統的なものを揃えるのが吉。適当に買うなら好きなのを。

本当は高いのを買うと良いとも思いますが。