なんとなく1/48のティリーというトラックを作ってみたのだけど、それは私が思っているよりも楽しい出来事が詰まっていた。
まず、この手のピックアップトラックというのが単純に食わず嫌いだったが、いざ作ってみると面白い。大体の模型はそれだけで完結する世界観を有するが、このタイプの車は荷物を上げ下ろしするものでも有るので、外の世界と手が繋がりやすい。
部屋にある何かを積んで何かを下ろすような気がする。
また、トラックは文字通りのトラックなので何かを運ぶわけだが、そこで自身の頭の硬さに驚いた。街で見るトラックが何を運んでいるのかということで考えてみれば、工事現場のそれだったり、もちろんこのティリーが本来果たすべき役割のようなものを運ぶのであると思いこんでいたが、偶然にも花の前に置いたら、途端に花を運ぶトラックになってしまった。
花を運ぶトラックをまじまじと見たことはないが、私が前にいた会社のそばのスーパーにはジムニーで花が搬入されていたので、その記憶とつながったわけだ。なるほど。部屋にはヤマザキパンのトラックのトミカもある。うむ。
私が模型を作り始めた頃に「これ、好きかも」と思っていた、スコップなどのツールを貼り付けていく作業があるのも嬉しい。といっても一箇所では有るが、それにしても頭にスコップを貼るだけで、本当にそれだけなのだが、ワーク感が生まれるのは車の模型という受け皿の広さと、日々自分がどれだけ車を目にしているのかということに驚かされる。
車体前面の密度がギュッと詰まっている点が見どころで、そこにどれだけ集中力を切らさずに望めるかがポイントだと思うのだけど、1/48だからといって省略しないところにタミヤの気合を感じるというか、ここはしっかりしないと駄目なんだろうなという気持ちが伝わる。特にフェンダー上のクリアパーツはめっちゃ細かいし、フロントライトも付け方が難しいんだけど、だからこそ、しっかりと取り組むと良いのだろう(と思って気合を入れ直してしっかり作った)。
こういう要所で急に細かくなる感じってなんだろうなと思ったらエレールのHバンはまさにそうだったりして、あの車もフロントドア周りは急にパーツの点数が増えて最初に作ったときはただただ、しんどかったが二個目には理由がわかったので作るのがめちゃくちゃ楽しかった。
そうやって密度のメリハリが有るキットは作っていて相手の気持がわかるようで嬉しい。
ティリーは、なんだろう。俺にはDickiesのワークパンツのようにも感じるし、Tricker'sのような気もするし、でもど真ん中はCrockett&Jonesのコニストンみたいなドレスも行けるやつがブーツも作るみたいな、華奢者が頑固者を作るっていう、キレイな無骨さが有る感じがする。で、その綺麗さが車体前面にある。
色は、塗っちゃったけど、塗っても塗らなくても良い気がします。
これだって、ホントは一番塗るべきのタイヤ、塗っていないしね。
いろんなトラックがあっていいっていうことで。
試しに明日は通勤のときのトラックを眺めてみることにしようか。
今週の物販
タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.62 イギリス陸軍 小型軍用車 10HP ティリー プラモデル 32562
- 出版社/メーカー: タミヤ(TAMIYA)
- 発売日: 2009/01/25
- メディア: おもちゃ&ホビー
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