移転してみた。
ちょっと飽きてきたから(そりゃ六年以上書いてるんだからそうか)という理由だけなのであまり気にされないで頂きたい。
さてLOLOのSALEに行ってきたのだけどそこでの話が面白かったそうなので改めて書いてみようかと。
「僕にはLOLOの服はとても神経質な服に見える」
僕はここのシャツを何年も着ているのだけどこういった感想を持てるようになったのは数年前の事だ。
定番の比翼シャツのボタンは恐らく通常のシャツよりいくらか数が多く(見えないのにボタンが多い。ここに僕はとても神経質さを感じる)、物によってはかなり下の方までそれが設けられている。そして第一ボタンと第二ボタンの感覚が狭い。だから第一ボタンを開けた時は普通のシャツよりは開きにくい。最近このディテールに込められたそれはフレッドアステア的なアレなのかと思ったりもしている。
カフの幅も普通の半分くらいだ。
これは個人的には袖をまくる時にとても便利だ。仮にカフをガイドに袖をまくるとしたら普通のシャツよりも融通が利く。
襟の形については僕はそこまで服にもファッション業界にも精通していない(もし知っていたらボタンの幅も、カフももっと優れたものを語ることができるのかもね)ので具体的にそれを述べることができないが少し高く、カクカクした形がとても神経質だと思っている。
袖に関してはタックが全く取られていないという事なのだが、これはどういう効果があるのだろうか。腕が細いのでとても歓迎できる仕様である。
今回セールで買ったものは2点とも半袖のシャツであるが、個人的に夏の暑さに真っ向勝負をしたくなったので赤と黄色を買った。
赤い方はプルオーバーで襟の開き方とか立ち方がとても好きだ。ボタンダウンのボタンが大きいのも、襟の後ろのボタンもそうなのも好きだ。
黄色の方は先述した定番の物よりもかなり下までボタンがついている。
どちらもヨークのところが3本針のステッチで縫われているが、これは洗濯を重ねるに連れて生地が縮んでいっていい感じの皺が寄るのだろうと思う。
それとこのブランドが好きな理由はもう一個ある。むしろこっちのがハッとした。
服という成果物に対しての評価はされて当然の事ではあると思うがココの服はデザイナーの人が一番かっこよくそれを着る。
僕はそれがなによりも嬉しい。
椅子は最低でもそれをデザインした人が「座り心地が良い」と思った上で完成され世の中に流れていくはずだ。
なんて事を以前とあるデザイナーの講義で話していたのを思い出す。
それと同じように感覚的に自然である事を目の前で見ることができたのは良い経験だったと思う。
移転して最初の記事なので好きなブランドについて、今ぱっと思いつく限り書いてみたけど今回はこの辺で。