「オールドレンズというのがあるらしい」というのを知ったのはつい最近だ。
何にしても古いものへと食指が伸びるのはそういうものが好きなのだなとも思うし、単純に金がないからないなりの楽しみを……という打開策なような気がする。
ただ時計にしても靴にしても、今回のレンズにしても価値の在り方というのが当時のそれとは微妙に異なっているという点が面白く、現代にて違った役割を担いながら息を吹き返すというようなことが起こりえるのが楽しい。
絞りのリング回しながら写真を撮るのだけどもそれが楽しいとかつまらないとかというのとは別に「35mmの単焦点のレンズを安く手に入れたい」という思いとAPS-Cというセンサーサイズだとレンズの良いところだけを使えるという触れ込みが先に話した通り役割が微妙に変わってきている様な感じ、息を吹き返しているようなムードを持っているのが惹かれた理由。
意外とシャープに写る。感覚的な話になるがスッと靴の周りからボケて行く感じが爽やか。
横から。やっぱり輪郭がスーッと浮き出る。
レンズの善し悪しはわかることは今後もないと思うが、こういった手持ちのレンズと相対的に何が違うかというのを探りながら撮るのも1つの楽しみだなと感じる買い物だった。