Re:11colors

毎週木曜日更新です。

トークでなくバトル

「評価するべき数字が出せない社員はどう思う」

「アイドルでも踊りが下手で歌もうまくない、見た目も良いわけでもないのに人気がある人がいる。それは私は当人の『誰よりもアイドルが好き』という想いがファンに伝わっている証拠だと思う。それは単純な指標では表せないが私はそこを見逃さないようにフォローをしたい」

 

役員を相手に面接でこんな、筋が通ってる様な通っていない様な話をしたことがある。

 

というのもこの日の面接はどういう内容なのかというのが全くわからず、だが「もし昇格したら何がしたい」とかそういう話だろう想定が大勢の見方であったし私もそう思っていたのだが全然違う内容であったためスタートで面食らって負けそうになったからだ。

 

「負ける」という言葉が出たが私は面接やプレゼンテーションは主にバトルに属するものだと考えている。緊張は非常にする、上手く話せなかったらどうしようとも思う。

 

でもバトルなのだ。緊張しなくても上手く話せても勝たなくては意味がない。そう思うと途端に緊張や不安は自分本位のもので実際に表面には出てくるものの、それはその場では関係がないことに気づく。

冒頭の話はとにかく「このままじゃ負ける」という気持ちから出した。相手がこっちに関心を示していないのが見て取れたから仕掛けを放った。とにかく気を引いてこっちのペースにしたい。そう思うと「アイドル」という話題、つまり比喩を用いたアンサーは自分と相手をつなぐ架け橋になりえる。

 

これが上手くと目に見えて相手の反応が変わるし例え失敗しても全然関係ない話をこんなところで話せたという事実が自分のコンディションを少しプラスにしてくれる。

 

話を元に戻すと、この日の相手は「は?でも確かにそうだよな…」といった感じの沈黙の後の頷きという反応を示した。「勝てるな」と燃えると同時に心がすーっと深く沈んでいく、着々ととどめまでの手順をこなすだけだと落ち着いた正反対の2つの気持ちが同居しているのがわかる。

 

「じゃあ君さ、報連相についてどう思う?」

「会社は法人です、つまり人です。社長始め役員の方達は脳や心臓だとしたら私たちは他の部分。それらを繋げているのは血です。報連相は血です。血が回らなくなったら人や会社は死にます」

「面白いこと言うね!」

 

こんな、筋が通ってる様な通っていない様な話に相手が賛同して面接は終えた。