随分と前に服好きの友人に
「何か挿して下さい」
と指摘されたことがあるのはスーツの胸ポケット。
チーフは無印でもどこでも何でもイイから挿すべきだという話でそれは胸ポケットはその為に存在しているという話でもあった。
あまり周囲の人の着こなしに具体的なアドバイスをすることをしないように思える彼がそういうのだから……ということでスーツやジャケットを着るときは挿すようになった。
最初はTANINO CRISCIのハンカチ。好きな靴のブランドのものを偶然見つけたのでちょうど良いと思い挿していた。
その後はクリップオンのメガネのサングラス部分を挿すことが多く、たまにTANINOといった感じ。クリップオンのそれはメガネとサングラス部分がセットになって成立するものなので制限が生まれるのでたまにしか挿さなくなって、チーフはチーフで意外と挿し忘れるというのと数が足りないせいもあって今イチ調和がとれない日もあったりと苦戦する日々が続いた。
何か上手いものはないかというのを改めて頭の中でぐるぐるぐるぐると考えていると「チーフ以外のものは何か自身と関連性のあるものを挿してもいい」という友人の話を思い出した。要は理由があってチーフ以外のものを挿している(挿さない場合も理由があればイイということだろう)のならばそれはそれでOKということだ。
そういう意味ではクリップオンの件は良い逃げ道だったななんて思っていたが調度良いものが見つかったので手に入れることにした。
Marinellaのメガネケース
ネクタイ地を使って作られたそれはまぁ綺麗なこと綺麗なこと。
これなら自分が眼鏡をかけていることも相まって良い感じに理由がついてかつかっこいいということでかなり満足。今はこれを挿すことが圧倒的に多い。
とはいってもやっぱりこの手のアイテムも数が大事で
「こいつはいつもこれ挿してるなぁ」
なんて思われるようではまだまだダメなのだが。