ここ最近は狂ったように靴を買っているがそろそろ落ち着かないといけない。
別に、いけないわけではないがふと
「シャツ、足りねぇなぁ」
と思ってしまったのである。
この気づきは端的に言えば「この靴たちを活かすためにはシャツの増量が必須!!」という間抜けな始まりで、さらに言えばこれだけのシャツの中で日々服装を考えているとそろそろ領域を増やしても良いのではないかという好奇心から来るものである。
シャツというと汚れが目立たないようなチェックのシャツを着たり、あるいは白いものは苦手なので青系のものを身に着けるようになっていたが今気になるのは黄色や茶色の色合いのもの。
無難無難で揃えていたけどもそろそろ「らしいもの」が欲しくなっているのだ。
話は変わって先日友人と映画を見に行った。
登場人物の1人に不遇も不遇、学生時代の3年間ほとんどを1人で部室を守るのみという日々を重ねるだけ。しかし一方で圧倒的な情報量や求めるクオリティの高さやプライドの高さには正直言って頭が下がるという人物がいるのだが私はうっかり彼女目線で映画を見てしまった。
自分が辛酸をなめ続けた(これは自業自得だと言えばそうなのだが)日々が頭をよぎるのか彼女が三年間の何ヵ月かに今までの辛いことが全て報われるような展開についつい心を動かされてしまう。
特に私がそれについて注目したいのは彼女は彼女が憧れるものをおおよそ持っていないという点だ。それを「好きだから」というただ1つの、しかしそれ以上に大事なものは無いかもしれないもので代替していく。
好きだから本当に大事なことがわかる、外してはいけないことがわかる。
このブレなさはチーム内で感情的な面が強く出て本来の目的をないがしろにしてしまいそうなときにしばし役に立ち、それを見て私は感心してきた。
その熱意や強さが私にはエラく眩しく見えるのである。