深夜、明日は資源ゴミの日だと気づき「段ボールや漫画や書籍を捨てることが出来るのは今日を逃すと大分先だな」と布団から起き上がりそれぞれを然るべき方法でまとめ処分した。
ビニールひもで縛るなり何なりしたものを両手で持ちゴミ捨て場まで運んでいるときに以前より苦に感じていないことに気づく。以前は積める分だけ積んで縛っていざ運ぶとなると意外な重さに骨を折る思いで運び出した。今回はその教訓を生かして少なめにしたのだがその必要がないほどに楽に運べたのだ。
両手に花、では無く本。腕を見ると今までの自分の腕とは違う凹凸が刻まれていて筋肉の隆起というのを実感した。
一月ほどであるが継続的に筋肉トレーニングをしている。
そもそも筋肉がある方ではなく、加えてここ数ヶ月の不摂生により身体が一気に弱くなった様な気がしたので渋々行っていたのだが成果が思わぬところで出た、ということになるわけだ。
日々の積み重ねの大事さを実感できる良い出来事だった。
こうして振り返っていると日々の積み重ね、継続的な努力を実感する瞬間というのは思わぬ瞬間であることが多い。
ここ最近でいえば職場で口論になって一触即発という状態で向こうは向こうで折れないし、こっちはこっちで折れるわけにはいかないというところだったのだがそこでも「ぐっ」と堪えて話を聞くことに徹して着地点を探すことが出来た。それまでずっと「ここに来てから良くなってる」と再三言われてきてたけれども私の中ではそれは全然実感のない話であった(なぜならそれは良くなってるも何も「常に良い」と自分で思っているからなのだが)。ただグッと堪えて「聞く」と心に決めて話をすることができたこの瞬間だけは本当に成長できたなと思ったのだ。
それまで散々話し方や議論の進め方などの本を読み実践した成果は「口論」という意外な場で確信を持てるようになった。
日々の積み重ねが思わぬ瞬間に花開くという話なのだが、その瞬間が起こるようなある種の「刺激的な生活」を送れるようにという願いも忘れないようにしていきたい。