Re:11colors

毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

はてなブログは4周年! 私の変わったこと、変わらないこと

「4年間で変わったこと、変わらないこと」

トートバッグが欲しいなと思ったのと4年間で変わったことを改めて振り返る機会もそうそうないので書いてみようかと思う。

 

私の4年間で変わったことは

 

・2回転職した

・自発的に何かものを作り出すようになった

・靴にハマった

 

といった具合。

変わらないことは

 

・相変わらず服が好き

・文章を書くのが好き

 

これくらいか。

 

変わったことについて

 

・2回転職した

4年前はグラフィックデザイナー3年生をやっていたのだけどどうにもこうにも会社と自分がマッチしていなくて、だからこそほんの一瞬マッチした瞬間に満足するという今思えば最高の悪循環だった。震災の後に色々あって会社がアレなことになって結局、人員削減策の波にのまれて退職。

「合ってない=成果も出ない」みたいな部分もあったしこれは当時の行動力もなくグチグチ文句を言いながら一瞬の飴に満足していた自分にはラッキーだった。このときに覚えたのは「合わないところで続けていてもロクなことはない」という話なんだけど、でもここで得たスキルは後々活きてくることになる。

 

その次の職は広報。仕事自体はとても合っていたと今も思うけど社長と合わなかったのと私が「今回は合わなかったらすぐ辞める」と思っていたので実験がてら辞めてみた。

文章を書けることが必要な技能になるわけだけど、成果物にいろいろ物言いが付いたので「じゃあお前書いてみろよ」と思ってたら社長も書けるから書いてくれたんだけど、すげぇヘタクソだし長いし校正も甘いしで「自分よりできない奴の下で得意分野を磨く気はねぇよ」ってなもんでその何日かあとに辞めるかって思って会社で退職届書いて近くの印鑑屋で印鑑買って押して提出してさようなら。ここで得たものは行動力と「社会人として」なんて言葉以前に自分が快適な環境に身を置くことが大事って話。

小さい会社だからいろいろ済んだと思うんだけど、その辺に関しては今の仕事の話を次にするので絡んできます。

 

今の仕事3年前からやってて、まだ続ける気があるので詳らかには明かせないけども文章も書くし、デザインもするし、でも営業みたいなこともするしというなんでしょうね。何でも屋さん?一般企業寄りの会社に入ったのですがここでようやく前の仕事2つ無駄の様に思えたものが華開く。「ものは作れるは文章は書けるは何だコイツは」という感じ。

ただですね、この「できるできない問題」って難しいなと思いました。

何せこっちはデザイナークビ、ライターとしてもダメって会社って最も社会人を実感できる大人な世界でNG喰らってんだから。それがここにいると「どちらもできる人」になる。だから「neroさん書いた方が良い」「neroさん作ってよ」となるわけ。そうなってくると元々両方とも好きなものだから調子に乗って取り組むし微妙に腕が上がってくる。今の自分から過去の自分を振り返ると「努力が全然足りていない」「下手だな」「社長の文章も今なら褒めるところが見つかるかも!」って思うけどそれでもそれは「今になって思えば」って話であって、環境の違いで伸びる伸びないは本当にあることを感じたからで「もっと合った環境にいればデザイナーか広報として一人前になれたかな」なんて少し悲しくもなる。けど今の自分は割と気に入っているからそのことは気にしない。何より環境って大事、そしてそれを獲得する行動力。

 

・自発的にものを作るようになった

広報を辞めた瞬間に「誰がこんな奴のところで働いてやるか」という怒りのエネルギーと、その半年前に父親が死んだのもあって「いつ死ぬかわからないから好きなことやろう」とエネルギーがぐっと生まれてフリーペーパー、今で言うZINEを作り出した。最初は仲の良い人を巻き込みながらやってたけど、これをきっかけに仲良くなれた人も多くて気づいたら3年経って今も続いている。

あと「現場で売る」って体験をしたかったから文学フリマ東京に靴に関するエッセイを去年出したら結構評判が良かったから今年も用意をしていて今回は前回の10倍以上のボリュームのものが出来上がった(11月23日、オ-10でお待ちしています)。

こうやって「ものを作ってる」って話をするとこれはこれで結構面倒くさくて「ものが作れていいよね(それに比べてワタシは何も……)」みたいに言われることがあるけどそれは私が然るべき教育機関で然るべき授業を受けて無事に卒業したから身に付いたものであって、似たような無い物ねだりをするのであれば「4年間も大学で興味のある授業をとりながら勉強し続けられて羨ましい」という話でもある(本当は大学に行きたかった)し、作りたかったら作れば良い。もし作りたかったらお手伝いもするよ。とりあえず「最低限に良い物を作りたい」って思うならしっかり勉強。

 

・靴にハマった

もともと足が小さくて、ほどほどの既製靴だとサイズがないから全然興味がなかったんだけど良い靴ってあるんですよね。サイズが。欲しいものを見つけたらばしばし買うようにしてるんだけどそれで3年間毎月靴買ってる。バカか。と思うけど面白いから止められないし止める気もない。一般企業だから革靴履くし。

そしてそれで溜まり溜まった知識と既に持ってる文章力とデザイナーとしての技量を組み合わさると靴に関するエッセイみたいなものが出来上がる。

イラストは苦手だったけど教えてくれるメガネ屋の店員さんからのInstagram上でのコメントをもとに一生懸命書いていたら上手くなりました。好きだから乗り越えられるってやつです。

 

変わったことが思ったよりも長くなったので変わらないことはさらっと書こう。

 

・相変わらず服が好き

これどういうわけなんですかね。理由はさっぱりわからないですが好きです。

しかも靴が揃ってくると今度はスーツが気になるし、もともと服が好きなもんだからかっこよくいたくなる。クライアントや同じ部署の同僚とかも服が好きで、しかもスーツに関しては向こうが先生だからいろいろ教えてくれるってのでもうなんというか、服の幸せは限り無いですね。しかも社を越えて仲良くなれるし新規のお客様でも知ってる人は「あ、ウエストンですね」なんてなるから面白い、文章書きながら表現力を蓄えてるから良いところを伝えたりするのも前より上手くなった。趣味に金と時間使ってるのに仕事にどんどん流れてくる。びっくり。

 

・文章を書くのが好き

こうやって文章書いてるときってやっぱり絵を書いてるときと違って一文字一文字が打たれてそれが連なって1つの表現物としてできあがると思うのですが、このパシパシ短期決戦で積み重ねていく感じが楽しいなって改めて思います。特に絵を描き終わったあとの疲労感との対比がそう思わせますね。文章の方が時間あたりに表現できるものが多い気がしていて、その分描くことへのじれったさを感じている。でも実際に絵をアップしてみると「よく観察して描かれている良い絵だと思います」なんて言ってもらえたりして。ある対象物の文章を書くときって語彙もそうなんですけどそれとは別に観察力が大事だ!と勝手に思ってたので「観察力」が絵に活きていることが伝わって楽しかった。あと絵に関してはもう描く筋肉が全然足りてないから疲れるんだろうなと思います。描いていれば自然と好きになるかも。

 

というわけで普段は800文字から1000文字程度に納めるブログですがブロガーみたいに長くなっちまったのでこの辺まで読んで頂ける方には本当に感謝したいです。何せ色々あって移転した直後でしてね。あ、そうそう一番変わったことと言えば他所のブログからはてなブログに移転したことかなー。とても使いやすいし改変も意欲的でしかもすぐ慣れるしってなもんで本当に良いブログサービスです(トートバッグ下さい)。

はてなさんこれからもよろしくお願い致します。