Re:11colors

毎週木曜日更新です。

2015.11.23(月)文学フリマ東京に参加してきた。

自分で作ったものを売ることは商売の根本でありながらもなかなか仕事ではできないことでもあるので良い機会だなと去年思ったので今年は今まで自分が培ってきた文章力とは別の「ブース作り」「接客販売」なんかも含めてトータルでの力試し。

紙面構成や企画立案なんかも割と楽しいというか好きなことをやることが第一に立つものなので、そこは注力されて然るべきところ。で、試したいのは今挙げた実際に販売するフェーズに自分がどれだけの創意工夫や立居振舞ができるのかどうか、ということになる。

 

今回は原稿も割と多く貯められていたのと遊び感覚で気づいたらある程度描けるようになってきた靴の絵を組み合わせることで面白いものが出来るかなと思っていたのでその辺はすんなり。

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今の絵

 

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一年前の絵

 

 

触れる機会が多くなったことはもちろんだが文章を書くことで理解が進み頭の中で面構成の解釈がかなり深まってきた、あと描き方を知り合いのメガネ屋さん兼イラストレーターに教えてもらったのが大きい。「こうすれば上手くなるよ」といった具合に。

組版(レイアウト)は既に持っていた技術が役に立っているのはもちろんだけど特に腕を磨いたわけではないのだが今回に関して言えば、速読しやすいバランスを意識したら読み易くなったので方法を教えてくれた友達に感謝。あとは4段組みは見た目が好きなので採用。

 

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ノドはもう少し詰めても良いかなと思う。小口を広くしたい

 

視線の動きが生むリズム感と一文一文の長さ、グルーヴ感のある文章と言ってもらえた特徴とマッチしていると思う(実際にグルーヴ感が生まれていると思われる理由は後に気づいたので書く機会があれば)。

 

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コイツを敷くか敷かないかでイメージが結構変わる布

 

ブースレイアウトは「コミケ ブースレイアウト」とか検索してイメージを膨らませて絵を描いて具体化させた。布がある種の肝でもあるのだけど紳士感を出すためにド定番のブラックウォッチチェックを採用。生地屋さんで裁断してもらっているときに気づいたのだがチェック柄はパターンがガイドラインになるので裁断、アイロンを使っての裾あげテープでの端の始末に非常に便利。

 

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実際にレイアウトした感じ

 

ほとんどイメージ通り。店頭のA3のPOPは思うがままに書いた、けど今思うとやっぱりリズムが生まれていると思う。あと値段は上だね。意図的に押韻させたり口に出したときにうねるような言葉の並びになっている。
靴も置いてあるし「紳士靴四十七話」の名の通りで紳士靴の一冊なので私もそうあるべきと思いスーツで参上。「この本をその格好で売るのは反則です!!」とお褒め(?)の言葉を頂けたりもしたので靴を置いてスーツを着るのは去年と同じだから今後も恒例化しようと思う。

 

そして「販売をする」という目的をある程度達成させるには接客が必要だ。
接客と言えば対面して行うものが第一に浮かぶが、色々調べていると「ペーパー」というチラシを作る慣習がこういう集いにあるということで取り入れた。ペーパーは私が話さなくても冊子の良さが伝わるように作成し、あまり人話したくない、というかこの文学フリマでスーツを着ているような人間と話したくない人への手紙のような役割を与えた。
そして本筋の接客に関してだが、いざ手にしてもらえれば自然発生的にある程度の会話が発生することは当日わかった。問題はその前だ。手にしてもらう、さらに言うならば足を止めてもらう工夫はPOPと靴、そしてスーツを着た私しかない。
ので、立って靴を磨くことにした。パフォーマンスを行うことで人の目に留まる、足が止まる、こんにちは。良ければ手に取ってご覧下さい。となることがいくつかあった。次回は然るべき道具をいくつか持って行こうと思う。

あとは気になったのが事前のSNSでの宣伝活動が割と功を奏している人が多かったイメージ。ちらほらと「Twitter見て」という人が私以外の周りのブースでは聞こえたので「事前の広報活動」を腕試しのリストに入れるならやってもいいかなと感じた。
去年よりも出来上がったものは濃厚、かつ本気で作ってるので作品自体のボリューム感も増していて満足のいく仕上がりだったのもあり話すときにも割と自信がある感じで話せたし、ブース作りなんかも含めてムードを自分で作っていく楽しみは「こういうイベントならではだな」と普段味わえない面白さを味わえたのが良かった。「現場でのやりとりに本気を出す」ことがテーマだったのでそれに関しては参加前までに持ってた引出しを使うという意味では満足。

次回は5月に出るかどうか悩むところ。

元々個人的に履いた感じをエッセイとして書き貯めていくコンセプトだったのだけどいろいろあって性質が違うものが出来たので5月は当初の通りのエッセイ集、11月は今回のようなもの……と分けるかどうかは思案中。