Re:11colors

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プレゼンテーションモンスター

先日、仕事において一年間の取り組みを発表する機会があった。

プレゼンテーションをすることというのも学生時代よりもグッと減ったわけだが、それにしても二年連続表彰されとても嬉しい成果が出たのは良かった。

 

1.プレゼンテーションは自分にも相手にも楽しくあれ

何も堅苦しく原稿を読む必要は無いし業務の発表とはいえ楽しく発表するのが良い。個人的には周囲の人を驚かせ、喜ばせるのが好きなのでそういう仕掛けを風呂に入りながら考えているときがとても楽しく、良い物が出来るとそれを試したくなるのでプレゼンテーションがしたくなる。「失敗したらどうしよう」という気持ちと「絶対このラインで周りが反応を示すはずだ」のせめぎ合いでその場に臨む状態は頭がおかしくなりそうな気分になるし胃にも悪いがなかなか得られるものではない。

 

2.比喩表現で橋を渡せ

これはMagic: The Gatheringの公式コラム「記事の書き方」に書いてあることだが、わかりやすい比喩表現はこちらと相手の理解のレベルを均すことができる。良い表現が見つかるとそれを得意げに発表して相手が驚く姿が浮かびプレゼンテーションを行うことにスリルが生まれワクワクする。ちなみに私はクレーム対応の初動の大事さを「サッカーでもファーストタッチが適切に行えると次のプレイに落ち着いて臨める」と表現したことがある。

 

3.練習しすぎると「失敗しないように」という気持ちだけが残る

個人的に今年の失敗はこれだ。所属するグループも変わったので、まぁあまりラフな感じでいるのもどうかと思い綿密にシナリオを組み何度も練習してるときに「ああ、何か国会議員みたいだな。今年は国会議員スタイルだわ」なんてふんわり思いながらやっていたのだが結局見出しのようなことになった。頭の中に刻み込まれた原稿を追うように、失敗してはいけないぞと監督されるような形になり途中で「あー!!めんどくさいなこれ!!」と思って集中力が切れてしまった。練習され尽くしたことを再現することに飽きてしまったのである。

去年はざっくり骨組みだけ作って「このときはこの比喩がパンチラインで、こっちはこれをこう伝えることでビックリするぞ……」なんて考えながら半分フリースタイルで行ったのだけど制限時間を確認するストップウォッチのボタンを押してざっくりとした原稿の頭三行くらいを読んだ後はスーッと集中力が高まり、目で追わずとも要点が目に入ってくる。しかもストップウォッチも見えているし向こうで座っている人に、このタイミングで誰に目を向け話せば良いのかも把握できとても良い時間を過ごせた。

これはつまるところ1.と2.が非常に魅力的な要素であるということだと思う。巧みな比喩表現で聴衆と対話するように語りかける。この楽しみを知ってしまうと「失敗しないように」と監督する人物は邪魔なのだ。インナーゲームでいうセルフ2がセルフ1の本来の実力を押さえつけている状態になっている(セルフ1は実際にアクションする自身であり、セルフ2はスポーツなどで言うと「もっと腕を高く!!」「いいぞ!」などとセルフ1を逐一監視する存在である)。

 

今回はプレゼンテーションについて反省をするつもりだったが「プレゼンテーションモンスター」というフレーズが浮かんだのでそれについて思っていることを書くことした。こうして書いてみると、失敗しないようにというよりはある程度のトラップと装備を整えてバトルをするようなスコアを稼ぐような感覚で自分は行っているのだなと思う。