REGALのシボ革のプレーントゥを履いたおじさんが電車の中にいて
「あ、REGAL」
とREGALの日本の靴市場での信頼感を感じていたら、持っているカバンがPORTERで
「お、PORTERだ」
とREGALと同様の感想をその薄マチの手提げに感じていたら
「ん?SEIKOだ」
と三度も書くことが野暮であるような感情を覚えた。
これらの日本の代表的な西洋のファッションのものをそれぞれ別々に持っていることはあると思うけど全部持っていること見かけることはあまりなく新鮮な印象を覚えた。
実際にこのおじさんは服装も白のボタンダウンシャツにグレーのスラックスとすっきりとしていて清潔感のある感じがあって白シャツの生地も織り柄でチェック模様を作っていて一瞬それはどうかなと思ったが隣に座っていた別の男がインナーが透けていたからその辺の配慮かもしれないと思うと、身だしなみとしての服装も心得ているのかと変に感心してしまった。
シャツとスラックスの話はサイズ感が正しくかっこよく着ているという形で決着させるとして、個人的に気になったのは靴と時計とカバンのバランスの良さだ。
一番よく見るケースでいうと時計は有名ブランドだけどあとはボロボロで手入れもしてない(最近だとそれに加えてカバンはリュックなんてのも出てきて電車の中で下ろさないから始末が悪い)。
もちろん自分も決して良い暮らしをしているわけではないので靴も鞄も時計も全部良いものにはできないから良いものばかりを揃えるのが難しいことはよくわかっているが、それにしても今挙げた例のように価格帯やブランドのコントラストが強すぎるケースはよく見かける。
今日の帰りの電車に様々なおじさんがいる中でそのバランスの良さが一際目立っていてかっこよかった。