Re:11colors

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J.M.WESTON330の腰裏を修理した。

気づかないうちにたくさん履いたのだな。と思う。

 

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愛靴といっても過言では無いJ.M.WESTON330。そのデザインが醸し出す無骨さと茶色がかってきたオリーブグリーンが渋く、そのため出番が多かったようだ。そんなに履いてるつもりはなかったが腰裏 (靴内部のかかとが触れる部分)が削れて穴が空いたので修理に出すことにした。ちなみにこの腰裏、穴が空いた後放置していると中の芯が割れてそうなると直せない。

腰裏がやられる原因はいろいろあるが、まず多いのがサイズが大きい場合。その次は今回のケースのようにサイズはあっているけどそもそもラストの設計と履く人間の足があっていないことがほとんどだと思う。

私と330の場合はラストに対して私の踵が小さいとか、ダブルソールだから比較的返りが悪いため、ダブルソール感の無いことで有名なJ.M.WESTONでも多少抜けたのか。ゴルフやローファーは履き口が大きいのでそういう場合でもかかとが抜けて腰裏がやられるケースもあると思う。私のローファーはいずれそうなるだろう。

 

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というわけで修理後。お願いしたことは「床面を表に」というもの。床面、わかりやすく言うとスエード面に相当する部分を表にすると引っ掛かりが発生するのでかかとの抜けが若干緩和される。また、ほんの数ミリだが厚みが増すのでサイズ感も変わる。

 RENDOの吉見さんがオーダー会のときに「床面が表の方がいいと思うんだけど、靴下に穴があくとかなんとかいって気にする人が多いんだよなぁ」と漏らしていたのが印象的。私も床面が表の方がいいと思う。

 

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それにしても表のステッチがほとんど目立たないように仕上げてくれる修理の技術は恐れ入る。いつも贔屓にしているお店で上手いスタッフがいるので毎回その人にお願いしているが、本当にありがたい。 この靴、一回靴ベラの入れ方を誤って履き口にシワがよっているのが切ない。あと、この靴は比較的履き口周辺が柔らかいような気がする。

それと最初に腰裏がやられたときに他の靴と違ってベロっと一気に剥けたのがなんか印象的だった。革が柔らかいのかな。固定したいから芯材をガシッとさせたいところ、なのに直に触れるところは柔らかい。イタリアの靴もそういうのあるな。

 

つい履きたくなる理由はそういったところにもあるのだろう。