優しい本を買った。
- 作者: A. L.グプティル,小山栄
- 出版社/メーカー: マール社
- 発売日: 1979/02/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 9人 クリック: 20回
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この「ペンで描く」はその名の通りの本でペンで絵を描くことにフォーカスした本で、ボールペンで絵を描いている私には必要そうな本。休みの日に絵を描いていて朝になって「もう朝なんだけど」とうんざりして何か新たに勉強することで技術を身につける楽しみをそのまま描く楽しみへ繋げようという試みのために私に買われた。
ペン画は描いてるんだけど描き方がよくわからんというのが正直なところで加えると「どういう描き方があるのかもわからない」状態。検索しようにも検索ワードがわからない感じといえばわかるだろうか。実際、ペン画で検索すると緻密な絵が多く出てきて今の自分からはかけ離れすぎていて目をそらしたくなるし、そらす言い訳を考えたくなる。「ここまでやらなくてもね」なんて。
そういった上手い人たちと自分をつなぐ架け橋になりそうなのが本著だと思う。
「ペンの限界」という項目が最序盤にあるが、そこでまずペンでできないことを教えてくれる。そして習慣的に技法が決まっていることで各々がそれぞれの文字を書くように個人の独創性が発揮しやすいことも描いてあり急にペン画が身近に感じるようになってくる。その後、さまざまなタッチで表現されたトーンを見て「ああ、こんな描き方があるのか」と驚いたりすることが楽しい。
まだ4章までしかしっかりと読んでいないのであまり深く切り込むことはできないが、この本が面白いなと思うところは、ところどころに優しさと厳しさがそれとなく混じっているところで教則本のようでそうでもないような……という不思議な形態になっている点だと思う。先述した「ペン画の技法は習慣的に決まっている」の件もそうだし、他の素材では成功している人もペンでは失敗してるよ!と応援してくれるかと思えば「機会があるごとに、繰り返し練習すること」と、やらないといつまでたってもうまくならないぞと釘を刺してくる。不思議な本だ。
また、私は左利きなのだが「左利きは不利じゃない、むしろ右利きから左利きに変えて成功した人もいるんだ」と書いてくれているのがとても嬉しく「この本、著者の気遣いがとても良い……がんばるぞ……」と思えたのがよかった。
- 作者: A. L.グプティル,小山栄
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というわけでこちらは読んだ後の絵。
「あー、縫い目ってこうしてもいいよね」って思える程度の安心感をこの本からもらっている。
これは読む前でこれに苦戦して怠いことになった。細かく、でもすっきり描いているのでいいっちゃいいんだけどね。つま先のシェイプがよくないので描き直す予定です。
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