Re:11colors

毎週木曜日更新です。

一人暮らしとピザ

 

いつだったろうか。一人暮らしをしてから「ピザを頼んでみよう」と思ったのは。
記憶をたどるとおよそ3年位前からかな。と思う。

 

このときは仕事で慢性的に疲れていて自炊をする気も失せ、スーパーの弁当とかそういうものばかりを食べていて、なにかそういうものではなくて「大量に食べれる自分の中で一番うまいもの(しかも自宅で)」ということを考えていたらピザが選択肢に浮かんだ。

 

実家暮らしのときもなにか臨時収入が入ったりすると「ピザを食べよう」と提案をする私が一人暮らしをしてから頼まなかったのは理由がある。それは好きすぎて大量に食べてしまうこと。案の定、私は一人暮らしで初めての注文から月一回から2週に一回ほどのペースでLサイズを一枚頼み、それを完食するようになる。

 

それだけ頼んでいると次第に色々なことが気になるもので主要の宅配ピザチェーンの食べくらべをして「ここは日本のピザっぽい」「あっちは少しジャンク」「あんまり割引しないけど美味しい」とかそういうことがわかるようになった。会員のランクがあるピザチェーンはどれもトップクラスの会員、配達に来るスタッフの顔も大体覚えた。

 

ある日、とても若くてどこか初々しさのあるスタッフがピザを運んできてくれて、受け渡しはどこか少しぎこちないもののスムースにピザをいただくことができ、何の拍子か忘れたけどもドアがいつもより開いてしまい、反射的に周りを見回したら廊下の影に先輩スタッフと思しき者の影があった。「ああ、俺の家はこういう研修所的にも使われるようなところになったか」と思った。それくらいにピザを頼んでいたし、それはそれでそういう状況になった自分の部屋と自分が面白くてそれでちょっと楽しく思った。

 

「やっぱり俺、ピザ好きだから結構な頻度で頼むし、来るのが嬉しいものだから無碍な対応なんてしないしな」なんて。

 

一人暮らしの家を引き払う前日も確か、ピザを食べた。引越し先でもまだ調理設備が整わないからとピザを食べた。そのときに運んできてくれた人は前の家と同じ人だった。配達エリアって広いんだなと思いながら「また覚えられるな」と感じたりもした。覚えられるのは別に嫌じゃないし、会社の人に話す良いネタにもなったし、奥さんも「えー!」って驚きながら笑っていた。

 

今は一人で暮らしているわけではないので夕食にホイホイピザを頼むわけにはいかないし、私としては控えたつもりでもやっぱり頼む回数は「多い」らしい。最近は文学フリマ東京って大きいイベントがあったときに帰ったら一人だったのでピザを頼んだ。

 

一人でピザを食べているときは大人になったような気もするし、大人のくせに子供みたいなことをしているなと思うけど、ピザはとにかくうまいし、Lサイズを一人で食う、食らう感じはとてもエキサイティングだ。

f:id:nero_smith:20181206222957j:plain