Re:11colors

だいたい木曜更新です。革靴、洋服、プラモデルなどものに触れて感じたことを書きます。文学フリマ東京に大体います。 お仕事お問い合わせは 4mens.shoes@gmail.com よろしくおねがいします。

チャッカブーツ9852

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戌年の頃に犬のタグのある靴を」が目標でしたが、すっかり年を跨ぎました。

結果的に「こういうのないかなー」と思っていたものが手に入ったので今年も幸運です。

 

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チャッカブーツは羽根が生み出すV字と爪先の緊張感がポイントです。

8番ラスト、1940年代に作られたとかいうレガシーですが、実際この形状はもっと無骨とかそういう観点ではなく語られてもいいと思う。

 

これが思ったよりも良いものだったので友達と「これなんでこんなに良いんだろうね」と話していると「現代風とか、そんなことも考えてないのに、なんすかね」という結論に至りました。なんででしょうね。

良いチャッカブーツの条件というか、これはもう革靴全般でしっかりと考えないといけない話でもあるんですけど、実際のところ革靴がどんなに革靴として良かろうと、履かないとマジで意味がなかったりして、俺はその辺を割と注視してしまう。

 

 

いい靴でもなんとなく出番がない靴って結果的にそこなんですよね。足を入れたいと思うかどうか。履くときにストレスを感じないか。履けばストレスが無いのはわかってるんですよ。いい靴だから。最初はそれに酔ってて、靴を履くことに儀式的なアレを感じたりとかするんですけど、結局そういうのっていつかはなくなってしまうという。

 

例えばなんですけど、ラッセモカシンのスポーティングクレイチャッカって異常に履きやすくて、そればっか履きたくなる。結構型崩れするし、うっかりすると左右で全然出来が違うとかそういうのもあったりするけどそればっかり履きたくなる。

 

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そこなんですよねー。って話をしてもあんまり意味はないし逸れに逸れるので話を戻しますが、このチャッカブーツはそういう「履き良さ」がめっちゃある。

あと、ベックマンにたまに感じる「これ、かかと低くね?」という感覚がこの靴にはないのは多分一体型のソールだからな気がします。ベックマン、かかとが少し低く感じるんだよな。高さはこのチャッカ(というか8番ラストで一体型のソールのモデル)と同じなんだけど(理由は何となく分かるけど秘密です。2つ履き比べるとよくわかる)。

 

よく若い頃にいい靴を買っておけみたいな話が出るけど、俺だったら若いうちにここの靴を買ってガッシガシ履いて修理に出してみたり、お手入れしまくってみたりして、それでもなお良さを醸し出し続ける姿に感動するかどうかとか、そもそもお手入れが習慣づくかどうかってのを試すために買っておけって勧める。

 

お手入れしなくても結構持つし、ここの靴はマニアックに見さえしなければ、丈夫さという観点ではずっと変わらないし、若いうちに買ってこれがぶっ壊れる頃には普通に新しいの買える年齢にもなってたりするし。

 

まぁ、なんていうかそういう話って今はないし、こういう話をしても「考えさせられる」とかいう人が多いんだよな。

 

 

 

 

いい大人が買うには高くないので、気になるのであれば買って自分の気持ちの動きを見てみると面白いです。とりあえず、若いうちに買って一緒に年をとった方が良い靴です。