「合わせ目を消して」
うん。出来ない。いや、やろうとしないだけなんだけども。合わせ目は現状、消すか、そのままかという二択。後者は工夫がなされて目立たないパーツ分割がなされることも。どちらにしても、消すか、そのままか。
合わせ目は実は境目であり、それを上手く使えばこれ以上ない完璧な塗り分けが達成される。そして、そこに残るのはパーツが組み合わさったものであるという痕跡。そう、合わせ目はまだ「目立つ」ことに慣れてない存在だ。
夏頃にStripe modelingと題してジェット機をそのように塗ったがまさかこんなにもパーツの分割が強烈な縦方向への方向として作用するとは思わなかった。
タミヤイタレリのアラドもその見事なパーツ分割がまさに露わになった。フロートなどは特に面白い。
また、エンジン周辺の水色とグレーが交互に並ぶ姿も可愛らしく良いものだ。
模型は、そのモチーフを再現するため手を加えられ、巧みに作られることが多いもののような気はするし、私も現に今、そういう風にもなれそうな自信とドキドキした気持ちが混ざり合ったものが腹の中にある。
ただ、反対に模型とは実際にどのように作られていて、どういうものなのかを表明するような、合わせ目のラインの美しさが生えるような作り方も決して見逃してはならない気がしている。