模型は、続けているとある日突然上手くなると思っていて、それが市松模様のスピットファイアを作ったとき。今までは、どうなるかわからないところは失敗することがほとんどだったが、今回は反対でうまくいった。曲面の市松をどう塗るものかと思ったがすんなり塗れたのであった。キャノピーは前だけ黄色く。Wingnut Wingsの練習用にと木の表現をコックピット周辺で遊んだのだけど全体が良い感じになったので、隠したくなったため。
うまくできたな。と思った後に、タミヤイタレリのアラドを作りたくなって、作ることにした。何がどうそう思わせたかは不明だが、長らくイタレリのキットを作りたいと思っていて、それをWnWを作る通過点においたというわけだ。イタレリのキットとは辛口評価のものもあるが、これは作りやすく、日本人が設計するそれとは違うロジックを読み解いて形にするのが楽しかった。
実はここで、形の良さと自信の模型を作る力の評価を見誤った。出来上がったものは確かにカッコよく満足だ。ただ、完成が近づくにつれて
「これ、もっと塗れるな。カッコよく仕上げられたな」
と気づいてしまった。
これは多分その通りで、もっと上手く作れたと思う。全体を工夫して色を塗り、形にすることが出来た。これは、何だかわからない気持ちで、初めての感覚だ。
いつもはやらないキャノピーの縁の塗り分け、初めてなのに一発で出来上がる。何で上手くいったかもわかる。「行けるのでは?」とキャノピーの全体の形状から判断して、チャレンジをしたからだ。パーツ1つにごとに何かを考える精度が上がってきている。
きっと、あと少し手を伸ばせば俺は模型が一気に上手くなる。その感覚が今よくわかる。自信のようなものが溢れているのを感じる。
次はこれを作って、そしてWnWに取り掛かろう。
すっかり飛行機の多い部屋になってきて、そのまま飛行機模型が好きになってきている。