飛行機って結構楽しいジャンルの模型で特にジェット機なんかは非常にカッコいいものを作っているなという感覚を確かに得られるので好きなんですけども、グレーとか銀とかで兵器的な面をしたものが多くて、少し冷たい。
じゃあ、車のラリーカーのロジックを利用してデカールペタペタ貼ったり、好きな色に塗ったりするかと思うとそれがなかなか難しい。特にデカかったり、かっこよすぎるとそれは余計にそうだと思う。
ジェット機のカッコよさにはいくつか種類があって、「割と手に取りがちだな」と自分で思うのは「ダサかっこいい」とか「かっこかわいい」みたいなもの。王道的なカッコ良い飛行機を手にする機会はあまりなくて、カッコいいですよという面をしたものは形的に面白くないなと感じたりもする。
ホーネットは垂直尾翼が開いているのが面白くて、そのせいで他の翼の角度に関心が行くデザインが好きなキットだ。名前とその刺々しく伸びた翼のイメージがカッコいいし、グイッと伸びた機首とのバランスもいいと思う。各方向にピンっと張っていて、ビニール袋の裏側から尖ったものを当てて、グーッと押し当てたときの突っ張る感じにすごい近い。当たり前だけどスピードが出そうな感じもある。
それでいてラリーカーに近いようで違う塗装のロジックで機体のフォルムがよく見えるものがキット化されていて「成型色よ。ネイビーであってくれ」と願い箱を開けたらネイビーでした。ありがとうございます。
これは本当にラリーカーやF1と同じだと思う。マシンがかっこよく見えるペイントってやはり彼らの独特のロジックがあって、それぞれに文化がある。そこに肉薄するのはかなり難しい。だから元気な色に飛行機を塗っても、それ自体が「カッコ良すぎる」と全然通用しなくて、何度か失敗してるんだけど、こうして正解の一つを見ると、すごいなって思う。
翼の端に目が行くようにイエローを配して、グイッとスリングショットやボウガンを引くような後ろの方へストレッチされたイエローのライン。最低限だけどバランスめっちゃいい。重厚感を失わずにカスタマイズされた塗装。翼の広がりと縦方向への勢いを感じさせる。
そしてアメリカ感たっぷりな「Blue Angels」の書体。
小さく入った、工業的なアメリカを感じさせる「マクドネル・ダグラス」のロゴも良い。これはどっちもあるからどっちもカッコいいんだろうなって思う。
ブルックブラザースライクな「Blue Angels」のロゴ見た目と、ネイビーとイエローの配色。クレスト状のエンブレム。
出来上がったのは何故か王道的なトラディショナルさをもったイケてるマシン。
いや待てよ、このネイビーとイエローはジーンズでは。
ダグラスのそれにはレッドウイングのようなタフなアメリカも潜んでいるし。
作ると確実にカッコいいですし、何がカッコいいかもよく分かる素晴らしいキットです。パーツの合いは超精密というわけには行きませんが、そんなことをすっ飛ばすカッコよさがあるキットが今も普通に買えるって良いことです。
↓模型はもれなく組み立ててブログにのります。
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