昨年の今頃、引っ越すくせに、新たな趣味として模型をスタートした。
元は4歳のときに肺炎で入院し、その退院後に父が元祖SDガンダムのF91を私に買い与えたことが始まりで(父は当時どうやっておもちゃ屋でそれを見つけ、必要な道具を揃えてくれたのかと思うとすごい話だ。きっと店員に「接着剤を使わず、子供でも作れるもの」と話をしたのだろうか)、そのきっかけが大部屋で同じく入院していた私より年上の患者がガンダムを作っているのを見ていたからという話らしい。
その後定期的に離れては作り離れては作りを繰り返していたのだけど、昨年は「接着剤を使うプラモデル」という初めての世界に踏み入れることになった。
きっかけはスケールアヴィエーションの「1500円で楽しむ」という特集。
その前に超音速備忘録を楽しく読んでいて、爆発寸前だったなと思う。
その後はホビージャパンのタミヤのミリタリーミニチュア特集で色を塗っていない完成品が集合した写真にガツンとやられ、そのまま。最近は車ばっかり作ってたけど、今は飛行機。一年経って飛行機に戻ってきた。
昨年できなかったことが色々とできるようになり「手をかけてやる」ということが多少はできるようになってきた一方で「"手をかけてやる"ってなんだ?」となんだかおかしくなってきたりとか、それ以上にそのせいで飽きて完成が著しく遠のくとかそういうことが嫌になって何かこう、うまくいかないかなと考えて作るのが今は楽しい。
「うまくいく」というのもなんだか雲をつかむような話でもあって、今は「模型が模型らしく振る舞う」みたいなことがあるんだろうなと考えたりもするし、あと、俺の頭の
中にある飛行機だとか戦車だとか車はポスターとかイラストのそれだったりするから余計にわからなくなる。
できなかったことといえば「塗装」で、それが「できるけど、長い時間やりたいことじゃない」と思えたのは実生活にも役立つような気付きで良い経験だった。
塗装は、行うことで模型がかっこよくなることが多い。たくさん塗るとつかれるけど、じゃあ、どこをどれだけ塗れば良いのかってのを考えるのは苦じゃないので、それが楽しい。
ここ数日はハセガワのハリアー GR Mk3を作ってたけど、塗装していたら少しモチベーションが下がったので完成度はいまいちだった。形が好みでないのか、色で失敗しているのかが、ね。形と色は密接に関わっているのでそれが難しい。
その後にクルーセイダーを作ったけど、これはタイヤ周りを黒くして、デカールを貼るだけ、にしようかなと思ったけどキャノピーを黄色くした。これ、やっちゃいけないんだろうなと思うんだけど、すげー楽しいんだよね。カーモデルでもランプ塗るの好きで。急に雰囲気変わるっていうか。メガネでいうカラーレンズみたいなもんだと思って、少し調子に乗ってる感じになるのが良い。
クルーセイダーはジェット機なのでデカイですが、知ってるジェット機のフォルムなのがオーセンティックな魅力があります。凸モールドはデカールが乗っかると表情が豊かになる割には沿わせやすいのが良いですね。
なかなか言葉にするのが難しい話が多い体験をずっとさせてもらってるんだけど、今はキットの面白さを最大限に味わいながらニヤッとする出来上がりにならないかなってのが楽しくてそういうの、良いよねって話。
1年間作ってて思うのは、模型専門誌で良い特集に会えてよかったということと。あと、模型はファッション雑誌と違って掲載されているものは大体買える値段なのが嬉しい。ハントダービー21万円か、ああーうーーんっとかならないもんな。
今日の物販
安い。
こっちも安い。
これ。