Re:11colors

だいたい木曜更新です。革靴、洋服、プラモデルなどものに触れて感じたことを書きます。文学フリマ東京に大体います。 お仕事お問い合わせは 4mens.shoes@gmail.com よろしくおねがいします。

光を覆う- TAMIYA 1/35 フンクワーゲン-

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好きな形のものを一通り作って、それで「じゃ、次どれを作ろうか」と思って目に入るのはこういう不思議な形の模型。

 

kfz.223(フンクワーゲン)は、偵察車両の一つ。この手のものはどうしてこんなに不思議な形をしているのかがずっと気になっているのと、それをキット化させたら一番なのはタミヤなのでは?と思ったりする。

とにかく不思議な形がパキパキと小気味よく組み立てられていく。

それが楽しい。今にしてみれば妙なデザインで現実味が全然ないのだけど、それが存在していたということが面白い。また、自分がとても考えられるような形ではないので、それがまた創造的。誰かの頭の中のものが、この塊なのかと思うと「すげーなー」とその人に感心する。

 

この頃から(というのがいつかはわからないが、まだまだ現在の基準の設計をする前からということです)、タミヤは奇妙な立体を上手く分割するし、タミヤイリュージョン的なパッと形になるというアイデアは存在しているのがよく分かる。

 

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流石に、できることやできたことは今とは比べ物にならないので水平垂直の精度は作る側が出さなければいけない部分はあるのだけど、一度パッと全体を見渡す行程を挟む良い経験にもなる。集中して貼る、手で持って少し話してクルクル。集中して貼る……という作業の繰り返し。全体と部分がどう関わるのかは結局いつの時代のものでも何を作るにしても同じような気がする。

 

 

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今回作っていてガツンとやられたのはライトにヘルメットを被せるところ。

これは「ライトから光が漏れないように」って話なのだろうけど、このリアルさっていうのが俺の知る模型のリアルさの中でも特に際立って面白かった。

生活感みたいなのがとても良く出ていると思う。塗ったり、汚したり、削ったり、荷物を積んだり、ディテールがシャープだったりってそういうマシンとしてのリアルさを突き詰める方向は楽しいし、最近のキットなんかはそういうのがめっちゃ面白いんだけども、それに比べるとライトにカパッとヘルメットを被せる感じってとても楽しい。

 

これは設計した人間がひたすらに技術を突き詰めるというよりは演出としてそれを採用したという話だから。

 

 

椅子の背もたれに上着を引っ掛けちゃう感じって言えば良いのかな。

こういうのは、人が何かをした証みたいで面白い。

たったそれだけが何よりもリアルでかっこいいし、それだけでこのキットを作ってよかったと思える。

 

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