Re:11colors

毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

2000枚サボったあとの1枚から

 

 

いつからかエモーショナルな何か、みたいなものはすっぽりと抜け落ちてしまっていたのだけど「ああ、これこれ!」と思うことがあった。写真を撮って気づいたのだ。

 

ただ、私は写真はそんなに得意ではないし、苦手だとも思う。
撮るための環境を作らないといけないし、それをほったらかしにすれば、家は家じゃなくなる。こうして書いていると、おっくうだから数をこなすことをサボっている気がしてきた。とはいうものの、写真を撮るために一生懸命で足の踏み場がないまま日付をまたぐみたいな話は、間取りの都合上許されない。

 

 

そうやってプラモデルの写真を部屋でズボラに撮るにあたって「いい感じに寄れて、不都合なものが映らない画角」を持ったレンズがCanonのEOS Kiss 7を買ったときについてきた18mm-55mmキットレンズ。これを55mmで使うというものだった。これは本当に楽で、悪くない写真をバシバシと撮ってくれる。なんとなくネットの評判を見て色々と買った手持ちのレンズをもろもろ試した結果が、キットレンズかよという気持ちも多少あった。

 

レンズ以外には部屋にモノブロックを一本立てている。正直な話、カメラよりもレンズよりも大事なのはこれ。劇的に撮影環境が良くなる。それに甘えて、そこそこのキットレンズで乗り切る。そんなことを2000枚くらいやっていた。

 

 

先日、レンズが入った箱をガサガサやっていたらSuper takumar 35mm F3.5を見つけた。いつだったか溜まっていたポイントでネットオークションでただで手に入れたものだ。試しに撮影してみると、こんなにも違うのかという驚きがあった。何が違うんだかはわからない。

 

ただ、慣れ親しんだ55mmよりも広い画角にスッキリと映る植物を見て、一目でとてもキレイだと思った。調子に乗ってプラモデルも撮ってみたが、いつもよりもコッテリとした濃い仕上がりでそれはそれで「楽しいな」と感じた。違いがわかるようになったからだろう。

 

2000枚もキットレンズでやり過ごして、ふと思い立ってレンズを変えたときに「わ、違うぞ」と感じたのは相当な衝撃だった。この”感じ”にズキュンとやられたとすら思う。今年は楽しく写真を撮りたい。

 

モノブロックについて

nippper.com

 

【今週の物販】

 

 

 

 

 

 

モジュールと外装で考えるというG-SHOCKの遊び方

 

 

 

G-SHOCKって毎月新商品がリリースされていながらも、ブランドとして一定の価値を持っているという時計としてはちょっと不思議な存在です。あまりにも規模がデカくなりすぎて、計算機のカシオから時計のカシオみたいな感じになっちゃってますもんね。今は。

 

今まで全然気づかなかったことに、モジュールの存在があります。モジュールというのは中身と文字盤を含む機械のこと。例えば「5600の反転液晶のモジュール」みたいな感じです。そこからさらに「5600の反転液晶で、電波受信機能付きで、太陽光で充電するモジュール」とか付加価値がついて細分化していきます。

 



 

だから「新しいG-SHOCK買ったぜ! でも、ボタンを押すときの音が消せないぞ?」と思うと「このモジュールは音を消せません」みたいなそういう回答に行きつくことがある。モジュールが昔からあるからだろうか。実際、最近買ったやつはまさにそうだった。

 

で、このモジュールをガンガン使い回すのが面白い。その辺がわかってくると見た目や機能から「ああ、これは5600の反転液晶のモジュールね」と一目でわかるようになる。すると同じモジュールでも価格が違うものは、単純に外装にコストが費やされているな? という推論が立つ。 

 

わかりやすく言うとオール樹脂のものとオール金属のものの価格差みたいなやつです。細かい話だと同じ樹脂でも、マーブル柄になっている奴はちょっと高いとか、色々あります。使い回されていないモジュールもあるっぽいとかも見えてくる。もし機械式時計とかで判断するにはムーブメントは何を使っているかを裏蓋から読み取ることになる。

 

そういう遊びをしながら時計を眺めていると、外装の高さとモジュールの高さが、ぼんやり見えてくる。で、そこからメタルのG-SHOCKを試着したときの「重っ」となる面白さ。最軽量はオール樹脂なんです。同一モジュールであれば一番安いやつ、つまり外装に使われる素材に金がかかっていないものがG-SHOCKの機能性を最も体現している存在だという。

 

 

とはいうものの金属製の方が、経年劣化なんかも避けられる。金属製のG-SHOCKは長く使える丈夫さという別の価値観を持ち込んだ。特に見た目に関していえばマットな樹脂のものは気づいたら色々なところにこすれてテカテカになる。こうやって、中身が高い、外身が高いみたいなことを読み取りながら「俺にとってのG-SHOCKの本質とは……なんだろうか」と考えるのが最近は楽しい。

 

写真のG-SHOCKはケースがメタルでベルトはウレタンなので軽さはまぁまぁ。最大のポイントは、メタルのホーニング加工された部分と、ツルツルの部分、ウレタン、文字盤のプラスチックと異なる4種類の素材に凝ったペイントを施しながらも一体感のある仕上がりになっているところ。

 

今日の話にこじつけるなら、電波の受信はしないしソーラー充電もしない。なので、価格差は外観に全振りしているわけですね。俺にとってのG-SHOCKは、アクティブなイメージと頼れるタフさだよなぁと改めて思った次第です。

 

今週の物販

 

 

2023年もよろしくおねがいします。


いやまぁ正直言うと、文章を書くのが少ししんどくて「やめてしまえ」といえばそれまでなんですけど、前回の推しの配信者の方について書いたりするとしっかり届いたりして、そういうのって楽しいじゃないですか。なので、やめられないなという感じです。

 

ファンです! と言われることはもうすっかりなくなってしまったなぁと思っていたら文フリに出ていた頃にお会いした泉由良さんが「実は文章をお願いしようと思っていました」とおっしゃってくれたりしていて、嬉しかった。確か紳士靴四十七話が文フリガイドに載ったときに、わざわざお越しいただいたのをよく覚えている。文フリは5月に出ようかなぁ。どうだろうか。

 

昨年秋ごろからは絞っても何も出てこないみたいな状態が結構続いていて、極端な話だけどパソコンの前に座るとパタッと何も書けなくなるみたいなことが何度もあった。とか書いている今も、するするすると言葉が出てこない。個人的にはインプットをする時間がないからだろうという目星はついている。

 

野球選手の誰かが「回復の時間が追いつかなくなって能力が衰えていく」という話をしていたのを思い出す。「実は、一番早く球場入りして、一番遅くに帰るのは回復が追いつかないから。練習の前と後にどうしても身体をほぐす時間が必要になる。ただ、そうやって球場にいる時間が長くなると十分な休息が取れなくなってくる(休息を取るには練習時間を短くするしかない)」みたいなそういう話。

 

俺が年をとったのか? というと、それは客観的な事実としてはあるけど、どうにもプロ野球選手のそれと全く同じではないので必ずしも当てはまるというわけではない。ただ、自分が書く文章に関して例えば「結構」とか「そういう意味」という特定の言葉を頻繁に使う様子が気になるし、それを気にして書いていると「あ、”結構”って使った」となって文章が止まるという。なんかそういうことが気になっている時期とも言える。

 

そういったクセをほぐすためにも本を読んだり、物を買ったり、どこかに行ったりしたほうが良いのだろうなぁというのが最近の気持ちです。2023年は、誰かに会ったりどこかに行ったりというのを割とやっていきたい。

 

 

あ、あとはもうね、パソコンの変換が良くない。

良い変換(今も返還ってでた)てなんだろうというのはわからないのだけど、例えば変換とウトウトして(なんと今まさに困っていることが発生している)「変換等々として(なんとまた発生した)」というように変換が信用ならないと、「変換と打とうとして」を「変換と入力する際に」という感じで、変換作業を諦めるかあるいは、こういったミスを予見して先回りしてケアするムーブが非常にストレス。

 

加えてこちらとしては「変換と打とうとして」という文章が頭から指に伝わっているにも関わらず、変換ミスを避けるために「変換と入力する際に」と純度が下がるのでリズムがカックンカックンするのが腹立たしい。

 

とはいってもありがたいなと思うのはこうやってブログを持っていられるということだ。わざわざ見に来ないと行けない媒体を自身で持っていると、Twitterのように気軽にフォローした人の情報をシャワーのように浴びせられるという状況で何かを語るというよりは、一段敷居を設けることができる。わざわざ見に来てくれる人には「これくらいの話を書いても良いだろう」という甘えという名の信頼があるので、今年もよろしくおねがいします。

 

【前の記事などもろもろ】

re-11colors.hatenablog.com

 

 

lier.hatenablog.com

 

 

【今週の物販】

 

読んでいる本。やや暗いのに面白い。

 

 

 

抜群にうまい

 

 

これについて近々書きたい