Re:11colors

しばらく毎週月曜日更新(2022年7月現在)。革靴、模型、日常。

模型

パチン(ペタッ)

色を塗らないでスケールモデルを作るっていうのはお気に入りの曲のベースの音に耳を傾けるとかドラムの音にだけしっかり集中してみるとか、そういう模型という楽曲を構成するいくつもの工程の中から一個だけを抽出する遊びのような気もするが、反対に組み立…

隠れている文芸を見つけたい

私は今、nippperというプラモデルのWEBメディアに寄稿していてかなり文芸的なものを載せている(と思ってる)。 nippper.com プラモデルというのは調べてみるとわかるが、大抵は制作過程をレシピサイト的に追ったものや、プラモデルそのものの紹介やモチーフ…

書くモデラーでいたい

角幡唯介という探検家であり作家である方が著書ではっきりと「書くために探検に行っている」と書いていてとても気持ちが良かった。 たまに「最初は本を読むことが第一だったのに最近はブログを書くために本を読んでいる」みたいな感じに「書くため」に何かを…

Making nippper 調べないし、説明しない

調べないし説明しないというのは一つの書き方の話で、トリッキーな遊び方、のようで自分の頭の中に何が入っているのか?を表現する少しバトルエッセイ的な部分も出てくるので面白い(バトルエッセイってなんでしょう)。 実際には目に入ったものを描写して言…

私は今、人を作るのが楽しい

プラモデルの人を作るのが楽しい。なぜだろう。 人の本物を私たちは作ることができないので、人を作るというのはかなり特殊な体験だ。可動式のドールなどもあるが、ここで言う人は戦車とかのわきに置く人であって可動しない。可動しないからプラモデルの関節…

「カフェ ブレンガンキャリヤー」模型を部屋に飾ろう

先日、プラモ仲間から「置物」と書かれた荷物が届いたのだけど、それは見事な1/100スケールのドラケンの完成品であった。以前から模型は完成後は「置物」になるよなと思っていたが、こうして配達物の明細に記されることでいよいよ真実味が増してくる。 私は…

タレをつければもっと美味しい、戦車模型塗装の世界。

プラモデルとは時折斬り合いになるときがある。キットは私に退屈な作業を強いるし、私がその作業を拒否すると一向に進まないので作る。そんな感じで渡された課題を渡された勢い以上にお返ししててやるみたいな時間がある。そんな衝動的にプラモデルを作る人…

溢れた好奇心が戦車を彩る

筆で色を乗せたときに「あっ」という感じ。隣の生徒がいない図工の授業のようなもの、もちろん先生もいないので自由。自由ってなんだ?やり方は、雑誌の見開きの特集だけ。それでも塗ってみたくなる。なんでだろうか。 「塗りたい」というよりは「組み立てす…

違いを見つける楽しみに触れる「Armor Modeling 11月号」

違いを見つける楽しみというは、キノコだとか野草だとかを食べるときに「これは毒があるのかないのか?」を判断することから端を発する、生存における必要な感覚だと聞いたことがある。 つまり、見分けがつくことは有利になるという話で、大人数のアイドルグ…

箱の外にある兵士塗装という遊び。

模型という遊びの中で人を塗るというのは、なんというか専門店で1粒いくらのショコラを買うような感覚に近い。 完成後に生まれるのはその人の営みがはっきりと映し出される世界で、甘みがぎゅっと詰まったショコラのようだ。そして、このときに「ああ、兵士…

パーマネントコレクション、バイク

プラモデルを作るときに、永久所蔵品になりそうなものとそうでないものがわかったりする時があって、そこはまぁ、割と簡単に捨ててしまう自分の冷たいプラモ観から来るジャッジだったら自分としてはありがたい限りなんですけど、タミヤの 1/12 Honda CB750F…

バイクのプラモデルはその瞬間にはまた別の場所であった。

今、初めてバイクのプラモデルを作ってます。 初めてのジャンルのプラモデルというのは面白いもので上手く作れるコツなんかはわかりません。あるのは既存のプラモデルの知識だけ。それを組み合わせてコツを編み出します。 バイクのプラモデルは精密で、骨組…

あらゆる時計が欲しくなる

最近は時計が欲しくて、その理由のいくつかは模型にあると思う。 飛行機を作ればパイロットウォッチ、レーシングカーを作ればレーシングウォッチ。しまってある艦船模型に目が行けばダイバーズウォッチ。それぞれを考えると、すべてを統べる存在としてROLEX…

あがりのプラモデル タミヤ 1/20 HONDA RA272

いろいろなジャンルのもので「これを買ったらあとはおしまい」みたいな、あがりのアイテムがあって、例えば時計だとROLEXのサブマリーナ、靴だとエドワードグリーンのドーバーとかがそうだと思う。非常に高い満足感と優れたデザイン、汎用性の高さがポイント…

1/35の男の交差点には戦車がある

昔、ラフォーレ原宿の向かいにGAPがあって、店の前は少しフリースペースというか、階段を上がったところに空間があって、そこはおしゃれな若者達の溜まり場だった。なぜかというと、そこには雑誌のカメラマンがファッションスナップを撮るために待機していた…

未完成な日

まず、今月は試しに日曜の昼頃を定期更新日にしようと思います。 そして、失敗の話ってあんまり聞かないなと思いますが、私の失敗の話がこれから始まります。 海外の模型を二回連続で完成前に廃棄した。どちらも飛行機で、原因はパーツの組み立て方が悪かっ…

Mini Art German Rail Road Staff、注油する男

鉄道に従ずる仕事をしていた男たちの衣服というのはなかなかおしゃれなものが多く、現代でも「レイルロードジャケット」なんて調べればそれらしいものが出てくるし、言わなくてもそれをモチーフにした服というのは時折見かける。 デニム素材でアメカジ的に仕…

プラスチックさまざま

ドイツレベル(中身はICM)の飛行機の模型を作っていたのだけど複座スペースを作るためにパーツを一部カットする必要があって、そこを失敗した。形はよく、なんていうかそういう精密なものを作りたかったのでとても残念に思い、そのままもう一個注文し、明後…

上達のときは

数ヶ月前に同じことをしているはずなのに、それでも今の方が上手くなっていることが、自身の一挙手一投足ににじみ出ている。 ハセガワのミラージュF.1Cを作っているのだけど、これは2機目。値段も安く、手頃なサイズ感で洗練されたルックスというわけで、好…

nippper 100万PV/月によせて

私のブログは1ヶ月に1万程度読まれれば良い方で、そういう意味だとコミュニティFMみたいな規模だと思う。そんな私がその100倍の規模のnippperという模型メディアに寄稿させて頂いている。 文章は、多くの人に読んでもらえると気分が良い。文章に限らず自分が…

エモーショナルの前に立つ俺

Frontという日本の雑誌があった。これは対外宣伝誌と呼ばれるもので戦時中に発行された雑誌。 日本の軍事力などを世界各国に誇示するために作られたもので様々な国の言葉に翻訳されたりしたもので、検索すると誌面がバシバシ上がってくるのでぜひ見てもらい…

都合の良い見え方の集大成

よく模型の人形の目の話をする。 タミヤのミリタリーミニチュアをはじめとした1/35や1/48のものを土台に話すことが多く、大体の論調としては「目、特に黒目は点、円ではない(上下が欠ける)」という話から、目をよく観察する必要があることと、スケールモデ…

ブレる筆塗り

筆塗りは筆と塗料を使うのでアーティスティックな作業のように思えるが、それと同じくらいメカニカルな作業であるようだ。 今日は時計を見に行った後に模型を作ったのでこういったことに気づけたのだけども、その実、筆塗りは機械式時計の「日差何秒」みたい…

未確認模型物体

どの模型もそうだが、特に飛行機模型は見たことのないものを作っている気がする。雰囲気で飛行機を組み立てていると言っても過言ではない。 ここにあるのは、もしかすると恐竜の化石を見るような感覚であったり、あるいは水族館で見る魚たちが実際に泳いでい…

マシーネン、SFを作り上げた週末

マシーネンとの初遭遇は幼い頃に見た、上野ヤマシロヤのプラモデルコーナーだろう。その後の記憶はまるでないが、あの箱、あの形状。忘れられない。世界観については全く勉強していないがこうしてスケールモデラー的に手を出すのは案外容易。しかも今はガチ…

レンズの中の多様性

「模型を写真に撮る」という行為はこのSNS全盛の2020年においてまったくもって普通の行為になった。Twitter、Instagram、facebookと既に用意された川に笹舟を流すように、そしてそれを眺めるように当然のように写真を見ることができる。 その中には、作業場…

拝啓、スケールアヴィエーション

スケールアヴィエーションという雑誌があって、これは飛行機模型の専門誌だ。模型を作り始めるきっかけの一つとなった雑誌で、何が良いってレイアウトが綺麗なこと。それと、最新号なんかを見ていてようやく気付いたんだけども飛行機って綺麗だ。これは戦車…

お湯の中、そして海

昨年末に岩手の方へ行き、藤三旅館という宿に泊まった。夏にも泊まっていて、とても好印象だったので再び向かったわけだが、そのときにしていく時計がG-SHOCKだったのがなんだか嫌で、というか気になったのを覚えている。反面、妻はシチズンのダイバーズウォ…

字書きから見たnippperについて

nippperという模型のWEBメディアが誕生し、そこに私も書いている。 なので、今日は私から見たnippperという話をしたい。 nippper.com 絵を描く人を絵描き、文章を書く人を字書きとネットで読んだりするのだけど、そういう意味だと私は第一義的には「字書き」…

木製キューブが生む、構造の世界へ

積み木の持つ無限の可能性に触れた。 まず、積み木は作るのが簡単だ。角材をホームセンターや100円ショップで買う。 ついでに刷毛とニスを買う。紙やすりを持っていないならそれも買う。均して、塗って、乾かす。それだけ。 それを適当に置いてみる。どうや…