Re:11colors

毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

模型

作業着グレーともし名付けたら

数年前にほとんどカメラみたいなスマホがあったと思うし、タブレットPCもタブレットなのかPCなのかよくわからないし、お店に立ってるときにパソコンが壊れて新しいパソコンが支給されて1年後ぐらいに画面の角度を調整したときにたまたま液晶に手が触れたらフ…

最も優雅なプラモ趣味を知りたいのなら -スケールアヴィエーションを読んで-

ファッションに長らくはまっていると思うが、ファッション雑誌から顔を背けるのはかなり早かったと思う。私服の高校で外見に関わる校則は一切なし。入学式を終え、週が明けるたびに、数人ずつ髪の毛が明るくなる。私も例に漏れず茶色くして、私もみんなも毎…

君が色を見つけたときに

プラモデル作りというのは不思議なもので「プラモデル作ってるんだ」と話をすると色を塗るものだと割りと思われるので、色を塗らない完成品を見せると「色は塗らないんですか?」と聞かれる。とはいうものの、大抵の場合は箱の中のものだけで完結させるには…

忘れられたり、見過ごされそうな「買う」に注目してみる。

企画を立てるという行為を分割すると「考える」「選ぶ」「形にする」だという話がある。それぞれを全部やるのは大変だけど部分的にトレーニングを行うと比較的楽。 その中でも特に楽なのは「考える」だという。 なぜなら場所も道具も必要とせずいつでもどこ…

「飛ぶを感じる」エアロベースのライトプレーン

飛行機のプラモデルを作って、飛行機が好きになってきて「飛行機ってなんだろうな」と考えたりする日が続いて、ただそういう意味だと実際に飛行機を見たら「飛行機のことが嫌いになっちゃうかもしれないのでこれくらいの距離感でもいいのかな」という乙女な…

おうち時間にサウナで風穴。日本橋三越の「MITSUKOSHI SAUNA CLUB」

「面白いことないかね」というのは退屈な人類が発する第一声として殿堂入りしてるかと思いますが、面白いことをやってるのを探すのも面倒だったりするともうダメ。疲れている証拠です。とはいうもののこの世の中、スマートフォンをひらけば興味関心のあるも…

言葉にならない良いものたち

「あなたが部屋に置いている飾り棚のどこに良いと感じているのかとか、そういう身の回りものの良し悪しのジャッジとプラモデルの良し悪しのジャッジは絶対どこかで繋がっている」 と言われてからこれは俺の宿題になった。 どこが良いと思っているのかという…

浮けば空、グライダーのプラモデルを発展させた日

「発展させたい」と感じることは、いろいろあると思う。仕事でも、プライベートでもそうだし、知人が友人になったり、敬語がとれて、名字ではなく名前で呼び合う。ネット上の関係だったら、ユーザーネームから本名。そんな感じ。 そうやって発展させていくと…

複葉機のプラモデルをどうしても作りたい俺のキット考察

複葉機のプラモデルが楽しい。 作りごたえがとってもあるからだ。 複葉機のプラモデルの面白いところは組み立て体験がリアルな部分があるからだと思っていて、それは翼を二重にする「棟上げ」と「張り線」に凝縮されている気がする。 ジェット機の一体成型さ…

初心者ならではの慎重さでノミネート。「プラモ作れたで賞」への第一歩。

「初心者」というと、遠慮がちに控えめに自分の立場を表明するために使うような言葉なのかもしれませんが、初めて入る飲食店や普段は頼まないメニュー、いつもと違う電車に乗る、新幹線や飛行機のチケットを取るなど、日常的に私たちには初心者な瞬間がある…

張り線に縛られた俺の複葉機の張り線まとめ

子供のときに「こいつは天才かもしれん」と親から関心を持たれたのか、子供向けの百科事典みたいな色んな物事が一冊にまとめられた本を買い与えられた。虫とか、動物、車や飛行機などなどいろいろ載っていた記憶があるが私の心を最高に惹きつけたのは「紐の…

複葉機の文法を読み解き、よくできた何かを作る

使い込んだ様子のものとか、均一ではない表情に愛着を覚えたりすることは、きっと誰にでもあったりして、かっこいいものだと時計だとか指輪だとか、ジーンズやジャケット……といった具合でファッションアイテムが多いのかな。そうでもないものだと、毛布とか…

作った後の15分くらいは詩人になれる

父に「書け」と言われて当時野球少年だった私は、試合後の反省ノートみたいなのを書くことになった。今はどうかわからないけど20年前の少年野球というのはピッチャーが2人いれば地域内では敵無しというか、強いチームだったのだけど僕のいたチームは3人。中…

俺のプラモが始まった日とかっこよくありたいという話

ラッパーなんかはたまに楽曲やフリースタイルで「あの頃のアレにやられた」みたいな話をして自分のHIPHOPライフのルーツを語るんだけど、なんかそれがかっこよくて、いいなって思う。あの人たちは口では散々「オリジナル」というが、その傍らで、何に影響を…

俺のイギリスをプラモに押し付ける

初めて買った本格靴はChurh'sのShannon。愛すべき質実剛健と言いたくなるような姿と当時住んでいた部屋の家賃を軽く越えていく価格が天秤にかかったが、その良さにすっかり魅了されてしまったので「いやー」なんて棋士が頭を抱えるような仕草をしながら手に…

ドボン、プラモデルって引き算できないよね

前の会社にいるときに、取り扱う商材だとか取り組む仕事に対して「やりすぎはダメ」という話をよくしました。 すぐわかる3年目がいるかと思いきや、全く分からない5年目とかがいるので面白いものだなと思ったことがあります。大体こういう話をして理解がこん…

今日がお前の命日だ

今日は私の父親の命日だ。2012年の今日、肝臓がんで息を引き取ったが、私が生まれ物心がつく頃から高校生になる00年代の初頭まではずっと革靴を作っている人であった。 私はブラック企業で働いてしまい、大人になったのに結婚も、彼女も見せてやることができ…

Making nippper 超具体的とかいう打楽器

石井ゆかりって占い師がいるのだけど彼女はライターとして文章力を上げるために継続的に書き続ける必要性を感じ、毎日書ける題材として占いを選んだ。彼女のサイト名が「筋トレ」なのは文章は筋トレのように継続することで培うことができる部分があるという…

生活とプラモデル

例えば、木曜日の20時くらいから22時くらいまでプラモデルを触って、金曜日は同じ頃に始めて、26時とかまで頑張る。場合によっては明け方になろうが問題なし。 で、土曜日は午前中か昼間には起きて日光が差す窓辺だとかで、その時間にしか撮れないっぽい写真…

カメラマンが欲しい

タミヤのミリタリーミニチュア50周年!という記念すべき年から大分過ぎたがカメラマンのプラモデルというのはほとんどいない。どうにかならんもんかと我儘にブルーライトが眩しい海を四角い箱越しに覗いてたらレジンキットのものがあったのでとりあえず手に…

素敵な置物

生活が雑だからか、ポンっといろいろなものを適当なところに置いてしまう。 一時期は物をだいぶ減らして殺風景に暮らしていてそのときは、どこに置こうがどうってことなかったけど今はそうでもない。ただ、ポンっと置いたもの同士が居合わせている姿を見て面…

適切なサイズからプラモデルの所有の仕方を話そう

プラモデルにハマった頃に楽しくて楽しくて仕方がなくて、前の会社でたくさん面白いところを話したのだけど、その中で身体のでっかい上司がいて「俺はさ、でっかい戦車を一個作ったよ昔」と普段のDIYセンスからは、にわかに信じられないエピソードを披露して…

トライする心がある限り

久しぶりに飛行機のプラモデルを塗装するところまで仕上げたのだけど、楽しかった。 プラモデル趣味の良いところは積み重ねが反映されやすいところと参入価格の安さだと思う。何をどう作っても良いし、失敗したらまた買えば良い。 「失敗したらまた買えば良…

プラモデルにおける人形は服を着た人形だという話。

実際に人って作れないよなといつも人のプラモデルを作りながら思っているんですけど、だからこそ楽しいみたいな感じが私の中にあります。 人って創作活動で一種の花形みたいなところがある。靴の絵が描けるより、目の前のあなたの似顔絵をぱぱっと描いて差し…

カメラで寄るとわかる塗装という行為

カメラのレンズを思いっきり無塗装のプラモデルに近づけて写真を撮るとわかるのは、プラスチックやレジンなどの素材の面白さで、素材がむき出しであることが一目で分かり「本物だな」と反射的な納得がなされるという事実。 私はプラスチックがプラスチックで…

プラモの多様性が観測され、さらに多様になっていく中で

「河合克敏」という漫画家がいて私はその人の作品が大好きだ。柔道漫画の帯をギュッとね!、競艇を題材にしたモンキーターン、書道の世界を全体的に触れられる、とめはねっ!と主要な作品を読んだわけだけど、特にとめはねっ!以外の2作は中学生の頃に読んだ…

簡単で美味いものが食いたい

好きなパンで「チョコづくし」というNEWDAYSで売っているパンがある。よく食べるし、新しい味のものも食べる。チョコづくしをもぐもぐと食べていると「好きだよね、それ」と言われたことがあったので「これは簡単に甘いから美味しい」という話をした。 私は…

平野義高氏のタートルネックの男

いや、こんなにいい男がいたのかという驚きですね。レジン製 1/35 スケールのフィギュアの扉をものすごい勢いで開けてたら突然出てきたのがタートルネックの男性のフィギュアで、この瞬間を切り取ったというのが素晴らしいと素直に感激して買ってしまった。…

パチン(ペタッ)

色を塗らないでスケールモデルを作るっていうのはお気に入りの曲のベースの音に耳を傾けるとかドラムの音にだけしっかり集中してみるとか、そういう模型という楽曲を構成するいくつもの工程の中から一個だけを抽出する遊びのような気もするが、反対に組み立…

隠れている文芸を見つけたい

私は今、nippperというプラモデルのWEBメディアに寄稿していてかなり文芸的なものを載せている(と思ってる)。 nippper.com プラモデルというのは調べてみるとわかるが、大抵は制作過程をレシピサイト的に追ったものや、プラモデルそのものの紹介やモチーフ…