Manninaという靴を作っているブランドがある。
イタリアはフィレンツェに店を構えるそれは
「イタリアに行ったら必ず立ち寄りたい靴屋として国際的に有名」
らしい。
ここの靴をいくつか見させてもらったのだが、一目惚れしてしまった。
イタリアと言えば「とんがった靴」という先入観があった自分からすればそれは僕が知っているイタリアの靴ではなく、どちらかと言えばイギリスの靴であった。
しかし、その色合いや英国然としているようで微妙にバランスを崩している点を見ると確かにイギリスのそれではないし「イタリアと言われればイタリアだよなぁ」といった感じだった(そしてそこが大いに気に入った)。
興味のあるジャンルに完全に魅了されてしまうと誰もが思うのは
「欲しい」
ということだろう。当然僕も欲しくなり調べてみるとどうだろうか。
ビスポークしてくれる物の中では「決して高い部類ではない」という値段的な面もそうだがどれもカッコいい靴ばかりであった。何よりもブランドネームの由来であるカロジェロ・マンニーナ氏がとてもカッコいいではないか。
「この人に作ってもえるのなら作ってもらいたい」
とすぐさま僕の気持ちはイタリアへ飛んでいった。
しかし、このマンニーナ氏かなりの高齢で最近は靴を作っていないそうだ。このまま行くと店頭に立つことも無くなっていくだろう(昔は日本にも来ていたそうだが、これも年齢のせいで無くなったのではなかろうか)。
僕はマンニーナ氏が店頭からいなくなる前に、お店に行きたい。
ロブ、グリーン、ラッタンツィ…名だたる名靴が、そしてマンニーナよりも素晴らしい靴がこの世には沢山あるが、僕はどれよりも何よりもマンニーナをお店で買ってみたい。