私の実家暮らしの頃の部屋はとっても汚かった。
片付けても片付けても散らばる。
物が多いのが問題であったような気がしたが、引っ越しの際に一度部屋というのを見つめ直す機会がありその時に感じたのは
収納が無い
というありふれた結論であった。
具体的にいうと本棚に対して本が多いということに始め部屋の収納力が100としたら物が120と150はあった。100を超える物はどんなに部屋を片付けても汚い。キレイに本を積んでも、服をたたんで床に置いても結局は汚いのだ。
なので私はこの数字を逆転させれば、例え片付けが下手であろうと上手く行くのではないかという仮説を立てた。理想は収納100に対して物は80くらいだろう。これだったら部屋はキレイになるはずだ。
結果的にこれは上手く行った。
物を入れるにも余裕があるのだから苦心することも無いし、加えてあと20余裕がある。80を片付けるのが上手くなってくると90を、100を……と数字をあげていくことは用意であった。
しかし上手く行かなかったこともある。それは「適した収納」という存在だ。
私は今でも紙に何かを書くことが多い生活を送っているが専用の机が無い。もっといえば引き出しが無いのだ。このときほど小学生時代の勉強机が欲しくなったことはない。
そこにはノートを立てる棚があり、書類をしまえる深さの引き出しがあり、筆記用具を入れておくに適した浅さの引き出しもある。
今、私の部屋の目下の問題はこれだ。
特に筆記用具を入れるのに適した、そして見た目にも満足のいく引き出しが無いのがとても問題である。