先週表題のシャツへの愛を書いたが故に欲しくなってしまった。
今期はジャガードの迷彩柄。トレンドに合わせたのかとも思ったがジャガード織の危険な面構えを実際に目にするとそんなことはなく……というかトレンドの中でも1番を取りにいった感じだと思う。
着てみた感じは「ホントにこの形は何でも何とかなるな…」という印象。
もちろんデザイナー自身がこのシャツへ深い理解を示しているからに他ならないのだが、それにしてもその辺のチョイスは凄い。
私はここの直営店へ面倒な思いをしながら足を伸ばすほどに好きなのだが店員さんとの抜き差しならぬ関係に非常に好感を持っている。
完全に放置、というかもう彼や彼女はレジに鎮座（ときに店頭から姿を消す）しているのだがその異様な空間で誰とも話さず、服と向き合って「自分で納得して買う」という一連の流れが良く冷えた氷の棒をすーっと飲み込むような危険な爽快感をもたらしてくれるのだ。しかし一方でサイズ感への見識が店員側にしっかりとあるので試着したい物のジャストサイズを一発で持ってきてくれるあたりにまたキーンと冷えた何かを感じる。
セール期間はわずかだが混雑を見せるのでこの快感を味わえないのでいささか満足度が減ってしまうので定価で買うたびに「やっぱりここは定価で買うに尽きるな……」と店を後にするときに思う。
