呪いは様々な形で解けると思うが、開放感というものも様々だと思う。
疲弊し切り、疲労困憊。「ようやく終わったか……」なんてものから嵐の後の快晴の様にスカッと気持ちがよくなるものもある。
私が手に入れたAlan McAfeeは後者の様な気持ちを与えてくれるものだった。スエードのスクエアトゥのシングルモンクストラップ。
これはChurch'sでいうBecketと呼ばれるモデルだ。もう1つのシングルモンクストラップのWestburyの大振りなバックルと直線的な面構成はモダンでカッコよいがこちらはストイックな見た目……というよりも素っ気なさが際立つオーソドックスな見た目だ。
スエードで細く、綺麗なシルエット。
それ単体の美しさで絶対的な存在を持っているのは確かだが、偶々手元に今は無いスエードの靴を最高のブランドでこのタイミングで手に入れられることが出来た嬉しさはスカッと気持ちが晴れやかになるようなものであった。