ペンギンが、ペンギンの絵を見ている。
先日の記事の続き。
手に入れた絵をせっかくだからと額装チャレンジ。
お店は画材を何度か買いに行っている田中金華堂さん。
額装フロアにある、アイドルの限定デザインの缶であったりアニメグッズをひとまとめにしたものなどのサンプルを見て「ここならなんでもできそうだな」と思ったのといろいろなものが持ち込まれている様子が怖くないなと感じたりと、まぁこのお店なら怖くないし大丈夫だろうと思ったということでお願いすること。
私は額装に関して全くの素人だったが、お店の方はかなり親切に対応してくれた。
まずは、持ち込んだものを額装する方法を幾つか教えてくれて、その中でオススメのものを提案してくれました。その後は額縁選びです。
無難なこげ茶とかそういったものが出てくるのかと思いきや「面白いもの……面白いもの」とその絵だからこそ合うものを時間をかけて選んで出してくれる。やっぱり向こうはプロである。
「大体こんな感じですね」と絵の色味に合うような額縁を持ってきてくれ、四隅に合わせてくれたが緑のものがほとんどで左上の白っぽい額縁も節目は緑系。
その後は今回の額装方法だとバックの色を決めるのでこれもまた合うものを選んでくれる。
緑か、白か。淡い色でニュアンスが微妙に違うので却って悩む。悩む悩む。
実際置いて印象をチェック。緑もいいなと思ったがペンギンの白味を目立たせるために象牙色に。微妙な色の差だからこそ白さが映える、白さが映えると黒さも映える(と持っている)。
そして10日ほどで完成。
ペンギンの気取った様子と額縁から溢れるやんわりした貴族感があっていて良いなと思う。額装は、大切なものをそれらしく保管するというか保存するというかバシッと時を止めてしまうような行為で面白いなと常々感じていたが、様々な額装の方法や額縁の種類を実際にお店の方から提案してもらいながら決定していく様子は絵を買った人がその絵に独自の味付けをするという行為でもあるのだなとハッとさせられる楽しい体験となった。