なんでもないようなルックスで、いわゆるビジネスシューズ然としていないものを「道具としての靴」という分け方をするのはなんか違う気がするし「道具として」なんてフレーズを使うほどに、道具を使う機会があるのか?と思うとそうでもないのでその辺が難しい。
「道具として」というフレーズで浮かぶものはなんだろうか。ハンマーであったりペンキだろうか。私は絵を描くときに使うボールペンや画用紙、PMパッドや鉛筆。それを削るカッターなどが浮かぶ。
どれも道具だがこうして書いてみると画用紙やPMパッドはペリペリペリとキレイに取れるし、ボールペンもゲルインキでサラサラサラと描ける。色もヴィンテージラインということで味わいのある色味で描いているときに気分がいい。
鉛筆は以前鉛筆のままだがそれを切るカッターは金色の切れ味が抜群の刃だ。
そんな感じで道具は進化し続けるものであったりするので「道具として」の道具はまぁわかりきってることだが、やっぱりイメージってやつになるのだろう。
もう少しで半年くらい経とうとしているこの靴。
色はどんどん変化してきて深みが増して雰囲気が出てきた。
ズダッ、ズダッって歩く擬音はへうげものだっけか。
そういうなんか重々しい感じがあるかと思いきや、さらっと軽快さがあるのが売りというかなんというか。でも重さを感じさせる太めのパンツに合うのが不思議だ。
ここの靴はよくわからない良さがある。
「なるほど、わからん」
という比べると違うが、頭ではよくわからない。そんな感じ。
オーダーシューズは注文の仕方で本来持っている良さのどれかが濃くなったり、薄くなったりするからどう見せたいかがよく分かるのが良い。
私は少し柔らかい感じが欲しかったりしてこんなオーダーにして、履いていると濃くなって2色の色の差が無くなっていくかなと思いながら履いている。
真っ黒とか茶色一色とかそういうのもありな気がする。