手を抜く、という言葉がありますが仕事をしていると、どうでしょう。
いろいろな手の抜き方があります。
各工程ごとのクオリティを100%でやらないという手抜きと、そもそも工程をすっ飛ばすとか手を抜くにも種類がある。
それで、大体取り返しのつかないミスが起きるのは後者な気がします。
校正を飛ばすとか、校正を飛ばすとか校正を飛ばすとか、あれホントになんでそんな事するんでしょうね。怒りが湧いてきました。
タミヤのポルシェ934イェーガーマイスターはその点、手を抜かなければ割と作れるキットだなと思えるキットで、反対に言うと、手を抜くとその「なんとかなりそう」と思った自分を怒りたくなります(ぼんやり作業してたらパーツをふっとばしてなくしました)。
成型色はオレンジ。しかも光沢感がめちゃくちゃキレイ。加えてブラック部分はマットな仕上げで異なる質感を味わうことができます。ていうか、こんなに差がつくものなんですね。すごいです。
メッキ部分も非常にキレイでホイールやフロントライトに惚れ惚れするというか。ただ、その良さ故に「あーもっと手を加えるともっと良くなるんだろうなホントは」なんて思ったりもしますが。
ただ、この成型色がオレンジだったり、ランナーごとに色だけでなく質感まで違うというのは非常に嬉しい。今は、そういう意味だと便利な時代でランナーの色を調べて、知ることができますが、大抵はボディの色は白なので。そこで「あー」ってなりますよね。色塗らないといけないのかって。
それがないだけでなんかずいぶん違うというか、気軽に作れるような気がします。
加えて形になるまでの工程も少ないのもいいですね。
あとは、これ。
初めてデカールを貼ったんですけど、このポルシェは複雑な曲面をまたぐ形のデカールはほとんどなくきれいに貼ることができます。
そして、この貼る作業。これもですね。これだって、手を抜くことなくネットで調べて出てくる貼り方を忠実に守る。水を入れた皿を用意して、キッチンペーパーと、綿棒。デカールもちゃんとカッターで切り分けてつける。ピンセットと綿棒をうまく使う。
とにかくずっとそういうことを、どの手順も省略せずに黙々とやる。それを繰り返し続けるには適切な難易度。手を抜かなければ大丈夫。
ピンセットと綿棒がデカールを貼るために果たす役割が身体に身についてくる。神経が、両方の道具に行き渡りうまく使えるようになってくる。
そうするとデカールを貼ることが大変だけどワクワクする工程になる。
多少破れても「この手順と作業速度、道具を使うことだけ」を気にして作り続ける。
気づいたらあと何枚かー。なんて終りが見えてくるのだけど、それでも「この手順と作業速度、道具を使うことだけ」を気にするもう完全にメンタルトレーニングの名著、インナーゲーム状態。
その積み重ねの結果がデカールで彩られた車で、次に模型を見に行ったときに
「く、組めるキットが増えて……いる!?」
というレベルアップ感。
デカールを使ったキットも作成も購入対象にバッチリ入る、この感じは本当にめちゃくちゃ嬉しいです。デスノートの死神の目みたいな感じで、急にラリーカーだとかレーシングカーとかがかっこよく見える。
成型色がオレンジと黒。そしてメッキのパーツ、エッチングパーツなどで彩られているという救いの上に、俺はデカールの申し子になる。
そんなキットです。
(レッドウイングのマグカップは仙台・青山・大阪のストア限定なので、買いましょう)
タミヤ 1/24 スポーツカーシリーズ No.328 ポルシェ ターボ RSR 934 イェーガーマイスター プラモデル 24328
- 出版社/メーカー: タミヤ(TAMIYA)
- 発売日: 2013/03/30
- メディア: おもちゃ&ホビー
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ドイツレベル 1/24 ポルシェ 934 RSR マルティニ プラモデル 07685
- 出版社/メーカー: ドイツレベル(Revell)
- 発売日: 2019/03/31
- メディア: おもちゃ&ホビー
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これ欲しいです。