今、初めてバイクのプラモデルを作ってます。
初めてのジャンルのプラモデルというのは面白いもので上手く作れるコツなんかはわかりません。あるのは既存のプラモデルの知識だけ。それを組み合わせてコツを編み出します。
バイクのプラモデルは精密で、骨組みを作ったりそこを他のパーツがくぐったりとなかなか面白いです。手の上でパーツがクルクルクルクル回って正しい向きを探しますが、私が極度の方向音痴なせいでしょうか、迷子になったような感覚で正しい取り付け角度や位置がバシッと決まらなくなります。
ワンダフルプラモデリング迷子。
現在地が不明なまま説明書ではあっているので進みます。それらしきフレーム、それらしきタイヤ、それらしき固定感。なるほどね。
バイクのプラモデルのすごいところはみるみるとその姿を変えていくところだと気づきました。
さっきまではエンジン作ってたのにクランクシャフトと合体して、あれ?これが本当のエンジンか?と思ったらフレームでそれを挟み、不安定なまま後輪周りを組み立ててくっ付ける。サスペンションで固定されると後輪を頂点の1つとした三角形が生まれてバシッと形になる。
そのままの気持ちよさで進むと後で痛い目を見るかもという不安から、何度も近くで見たり遠くで見たりして水平垂直を確認。ズレてるようなら箱の側面の三面図と照合。タイヤも回すことで歪んでないかを忘れずチェック。不安をかき消すように今まで自分が組み立てで行ってきたことを逃さず行う。
癖になった動作は未体験ゾーンで足元を照らす懐中電灯でありエコロケーション。うまくいくかいかないかを決める、体に染み付いたツール。気軽に?そんなわけない。でも本人は慣れ親しんだようにやる動き。写真にも動画にも載らない成功の秘訣。上手い人はどれだけの術を持ってるんだろうか。あの男がジェド豪士に教わった拳銃の発砲術は何種類だったろう。
今はこんな感じ。多分ここからさらに同じくらいの時間をかけて完成まで向かうことになる。ダイナミックな作業は減って、細かな作業が待っている。