「初心者」というと、遠慮がちに控えめに自分の立場を表明するために使うような言葉なのかもしれませんが、初めて入る飲食店や普段は頼まないメニュー、いつもと違う電車に乗る、新幹線や飛行機のチケットを取るなど、日常的に私たちには初心者な瞬間があると思います。
なのでいろいろなサービスには「はじめての方へ」なんて項目があるのかもしれません。そんな「初心者の自分」はいつもよりも慎重で注意深い振る舞いをするもの。
いつも乗る電車なら「大体30分くらいで降りる駅につくなー」なんて本を読んだりスマホを見たり、なんなら寝てしまったりしますが、初めて乗る電車なら車内に貼られた路線図や、ドアの上の液晶の停車駅をマメに確認。
「え、特別快速ってなんですか」
と通り過ぎる駅。分岐する路線図。一体俺は無事にたどり着けるだろうか……。
初めて乗る電車でも「降りたい駅」があるように、初心者にも「目標や目的」があるはず。それがあれば時間がかかってもゴールすることができるだろうというわけですね。乗り過ごしても、行先の違う電車に乗っても、結果的に目的地に着くことはできる。「俺がやりたいことって何だっけ」と降りる駅だけでなく、着いたらやりたいことを考えることもできます。しかも、考えるというのは頭の中で行う作業ですが、基本無料。そして場所を取りませんし、いくらでも気のすむまで誰でもできる。
腹が決まるまで考えたら、調べましょう。
戦車を作ろうとか、飛行機を作ろうとか、船だ車だ、それを作るのに必要な道具は何だっけ、どう使うんだっけ。とりあえず初めてだから色は塗らなくていいか、接着って何だろう。ていうかプラモデルって日本だけの文化じゃないんだ。海外のプラモデルってあるのか。バンダイは知ってるしタミヤのマークも見たことあるからなんか安心できるな。でも飛行機はハセガワが安いしジェット機も悪くないな……。なんて初心者なりに、慎重に注意深く行先を選べるようになります。
そして「あれ、そもそも完成した後ってどうしたいんだっけ？」まで考えられるなら超優秀。Twitterに上げたい、Instagramに上げたい、ブログに書きたい、友達にLINEしたい……。「とりあえず完成させてみたい」なんてのももちろん有。
【注意！】なんて大げさに表記してみますが、今は検索すると「めちゃくちゃ上手い完成品」がたくさん出てきます。それが素晴らしいものであることは確かですが、それを見て「そうしないといけない」と思い込みすぎないことが大事です。もちろん「そうしたい」と思うのであればチャレンジすべきです（そしてそれ用のハウトゥーは本やネットで沢山見かけることができます）。ただ、それってスターバックスコーヒーで呪文のようにオーダーにカスタムを加えることが、慣れていない人には難しいようなものです。
スタバ、皆さんは何を頼みます？ 私はたまに連れられていきますが、「バニラフラペチーノ」か「季節のおススメの甘いもの」を適当に頼みます。単純に「簡単に甘いのが飲めればいいか」としか考えていないんですよね。慣れていない場合は、それくらいラフな気持ちで良い気がします。それにバニラフラペチーノのも、季節のおススメもおいしいですよね。つまり、それでいいってことです。
帰りにスタバに行くように今週末はヨドバの模型売り場でとりあえず、何か買ってみませんか。
え、私のおススメですか？飛行機を無塗装で仕上げるのが楽しいと思います。タミヤのウォーバードコレクションや傑作機シリーズの安いプロペラ機なんかは簡単で、かっこいいので好きです。
「まずは」という感じでさっきから写真に写っている飛行機、スピットファイアなんて、いかがでしょう。
今週の物販
