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毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

「飛ぶを感じる」エアロベースのライトプレーン

飛行機のプラモデルを作って、飛行機が好きになってきて「飛行機ってなんだろうな」と考えたりする日が続いて、ただそういう意味だと実際に飛行機を見たら「飛行機のことが嫌いになっちゃうかもしれないのでこれくらいの距離感でもいいのかな」という乙女な気持ちがあります。

ただ、実物を見なくとも、飛行機は楽しめるなというわけで写真のAEROBASEのライトプレーンを買ってみました。出会いは新橋のタミヤプラモデルファクトリー。

 

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洗練された、かっこいいパッケージが最高ですね。ステンレス製の定規のようなキーンとした緊張感が良い。いったい俺は何をさせられるのかというドキドキ感と「俺はプラモデルを作っているからこれくらい作れる」という妙な自信が交差します。

 

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作ってて、というか作る前に「あ、これ設計した人すごいな」と思ったのは説明書の通りに外側からパーツを外す作業です。というのも一番外側のパーツって組み立てには使わない。ただ、ここで「薄いステンレスの板からパーツを手で取ること」を練習できるというわわけ。これから何をするのかを試しにやらせてくれる。そこから組み立てる。

 

このキットの面白いところは、ゴム動力の飛行機模型の模型ということです。

これが最高に面白い。私も「飛行機が好きだ」と言ってみたはものの「飛行機ってなんだろう」というのは全然わかっていなかった。気づいてみればなんてことないのですが、紙飛行機も飛行機だし、ゴム動力の飛行機も飛行機なんですよね。そういった中で「ゴム動力の飛行機も飛行機だろう」とそれを模型にしてしまうというのは本当に面白い。そして、ゴム動力の飛行機、好きだなって自分でも気づいたりとかそういう発見があるというのがいいですよね。バリバリの戦闘機でもないし、大きな旅客機でもない、そういう抽象的な飛行機が模型になっている。

 

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出来上がるとこんなに小さい。文庫本に収まるサイズに、スパッと切れの良いステンレス製の薄いパーツが組み合わさって形になるのだけど、精悍さがあるのが素材からくるものといった感じでとても面白い。いわゆるゴム動力の飛行機の牧歌的な感じとは全然違います。

 

透明のゴム紐を前後に渡す構成なので、完成した後はプロペラに息を吹きかけたり手でくるくる回したりすると、そのままゴムがねじれてクルクルクルクル……と景気よく回ります。手元にはそよ風。「あ、プロペラで風が起きて、これで飛ぶんだな」なんて思いながら5分、10分とクルクルさせてしまうのがこのキットの最大の魅力かもしれません。

 

今週の物販

 

 

 

 

 ゴム紐を結ぶのが難しいので瞬間接着剤で止めると良いです。