Re:11colors

毎週水曜更新(2021年9月現在)。革靴、模型、日常。

誕生日

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9月26日は、俺の誕生日だった。

 

昨年は俺のことをよく知っている人ならご存じの通りでとんでもない出来事に巻き込まれてしまって、そこから人生の基盤は揺れに揺れ、結果的に多くのものを手放すことになった。ただでさえ少なかった血のつながりのある人と連絡を取ることはなくなり、自分が今住んでいるところを知っている人も、いつも髪を切ってくれる理容師の人と、中学校の友人とかそんなもの。とにかくあの日以来最悪な状態はずーっと続いてしまい、かなり困っていた。

 

そこからなんとか1年生活できていて、それは自分が獲得していったコミュニティの中の皆のおかげだと思う。画面上のやり取りでクスクス笑ったり、互いに興味関心を寄せるものを披露しあったりすることは俺の知的好奇心を満たしてくれたし、ある意味では残念だけど、それさえあればなんとか生きていけることがよく分かった。


その表れなのか今住んでいる部屋には布団もベッドもないし、自炊をする設備はあるものの行うことはほとんどなく、好奇心を満たすだけの部屋になっている。夏ごろに知り合った何人かにその話をしたら「え!?」と驚かれたり「今はそういう時期だからいずれベッドを買う日が来るから、そのままでいいんじゃない」なんて言われたりした。今は何が正解かはわからないけど、しっかりと自分が形になっていく感じがよくわかる。頭も冴えてるし、コンディションもだいぶマシになっている。

 

春頃に呼んだマンガに「人間には生きる仕組みが備わっている」というようなことが書いてあって「ああ、なるほどな」なんて思いながら生きていたけども、これは驚くほど正解で、どうにかして生きようとしてしまうようだ。辛い出来事自体は覚えていても、その感情は忘れるし、忘れられるように、いろいろな出来事を肯定的にとらえたりして目の前の景色の映りを塗り替える力が人間にはある。

 

正直な話、今年の誕生日は来なければいいと思っていた。
嫌な気持になるからだ。というか、来年も再来年も来なければいいと思っていた。一番うれしい日が一番最悪な日になってしまったのだから。ただ、今年はめちゃくちゃいろんな人に祝ってもらってびっくりした。祝ってもらえるってうれしい。嫌な気持ちもだいぶなくなった。それに賞もとった。賞といってもいろいろあるけど、自分で獲ろうと思ったものを獲れた。俺はまだ生きている。まだ大丈夫だ。
昨年の誕生日に贈られたプレゼントは神様のように部屋に保管してある(作ってくれという思いでくれた皆様、ごめんなさい)。

 

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