コントロールできる色みたいなのがあるっぽくてこれは何が原因でそうなのかはわからない。塗っていると「緑は好きだけど上手く取り扱えないな」とか「茶色は結構コントロールが効く」みたいなのがわかってくる。真っ赤や真っ青はまだ怖くて使えない。残念なのはニュアンスの効いたくすんだ水色がどうしても上手く使えないこと。
マスターボックスの1/24フランソワーズはパッケージではピンクの服を着ているが、多分ピンクを使っていたら上手くコントロールすることができなかっただろう。「好きな色だから」といって緑を塗っても微妙な気持ちになっただろう。このまろやかなミルクチョコレートみたいな茶色だからよかったというか。
俺が普段Twitterで見ている「塗装が上手いな」と思う人はどこかしら個性がある。特別に精密であるとか写実的というわけではなくて、選ぶカラーパレットがずれている感じで、見ていてそれが面白いし、憧れる。センスといってしまえばそれまでだけど「完成しました!」といってあげる完成品の色が誰とも違う感じなのだ。それがいい。かっこいい、俺もそうなりたい。というわけ。今は茶色を取り扱うことに結構面白さを覚えている。特にいいなと思うのは白を混ぜたときに隠れている本当の色が出てくるところ。白色を混ぜると思いの外、茶色という色は表現が多彩であることに気づき、嬉しくなる。
茶色をコントロールすることに手慣れた気がしたので、一番好きな黄緑色をべたっと使ったら非常に辛い見た目になり、逃げるように守りの塗装を行なっているホネミッツプロダクツのサヴィーナ航海士。色は、本当に難しい。無数にありすぎるし、節操なく塗料のラインナップを増やしていってもそれぞれの色に対する習熟度みたいなのがどっちつかずになりそうで、怖い。指定色がなんのためにあるのかがよくわかるし、反対に「俺にはこう見える」を作り上げていく楽しさがあることもよくわかる。世界観の作り方を、教えて欲しい。
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