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毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

ゆとたわをきっかけに「クィア・アイ」を見た週末

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今日のランチはピザ屋でピザを食べた。

初めていくお店で、少し緊張したけどカウンターに案内され、注文して足をパタパタさせていると「暑いな」なんて思い、キッチンの奥にある石窯で燃える炎が熱を発していることに気づいた。なんか、久しぶりに飯を食べている感じがした。

 

ピザは「ビスマルク・ロッソ」という半熟卵を使ったピザ。上手く食べれないやつだな、と思いバツが悪くなったんだけどクィア・アイの3rdシーズンの「女ハンターの大変身」で依頼人の女性が、連れて行かれたおしゃれなレストランで緊張し「上手く食べれないかも」と気まずそうにしているところでクィアアイ側のタン・フランスが「高級料理なのに手を汚しながら食べるの」だとか「気にしないで」と話していたことを思い出して、気にせず食べた。クィア・アイを見ようと思ったのは、ゆとりっ娘たちのたわごとというポッドキャストの影響だ。

 

ゆとりっ娘たちのたわごとは数多くエピソードが配信されていてそのなかで「そさたわ」というリスナーのメールを中心に話を繰り広げるコーナーの「43回セルフ・クィア・アイ」という回で「自分をチアアップさせる」だとか「クィア・アイは内面も変身させるよね」みたいな話をしていて、そこから見始めた形。部屋を片付けたり、プラモデルを作ったりしながら見てたのだけど、内面を変身させるには外見を変身させることも必要だし、その逆もそうであった。そして、外見を変身させるときに、背中を押してくれるのが、クィア・アイの五人組というわけ。

 

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今日は10時頃から外出した。

最近はもっぱらパーカーにカーゴパンツ、迷彩のジャケット。

気に入ってるし、道具的なものを身につける方向性のファッションとしても悪くないと思ってるけど、クィアアイの依頼人たちの姿がふと頭をよぎった。彼らは決してダサいわけではない。ただ、彼らは忙しかったり何かを失ってしまったりして、自分自身に目を向ける力が弱くなっている状態で、5人はそのしおれてしまった状態に少し水をあげるようにアドバイスをする「自分に気を使ってあげて」と。

 

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そんな声が聞こえた気がしたので久しぶりにニットを着た。

上質なニットはわずかに持っているが久しぶりに着てみると「自分が若くないと思ったらスウェットをじゃなくてニットを着ろ。しかも高いやつだ」と言いたくなるほどに気分が良かった。パンツはコーデュロイでふんわり秋を感じさせるイメージ。いつも同じような服を着て、生活に寄り沿うような服はいつだって服好きのアガリの一つだけど、今の私にとってそれは逆効果だったようだ。ゴージャス、セクシー、イカしている。どれでもないけど5人の声が聞こえる。

 

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知ってから、これは絶対に欲しいと思っていたHONEY STYLEのポーチのガチャガチャも三回回して欲しいものが全部手に入る最高の1日。クィア・アイは「自分を卑下すること」は一貫して否定するし、それが表出したような趣味や空間は取り去ってしまう。ただ、まるっきりダメというわけでもなく、例えばヘアサロンに通うことに「年に3回だったら行けるわよね」と話したり「特別な日常をたまに味えば今の生活の良さがわかるわ」という話をする。無理がない程度の提案で日々を楽しく、自信に溢れる姿に変わって欲しいという願いが出ているのが面白い。当たり前のように食うレトルトのご飯や缶詰、休みの日にぼーっと出かける回転寿司なんかも悪くはないけど、やっぱり「自分に気を使ってあげて」というわけだ。

 

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日々の暮らしに彩りを。気ままに暮らす毎日、何かに没頭して上達してはニヤリ。良い生活だし、数ヶ月前よりも頭はキレてる。狭くなる視界は、自転車の速度を思いっきりあげたときの「必要なものだけが見えている世界」。だけど、周りから見たら、多分何か違う。

 

クィア・アイの5人組に外に連れて行かれる依頼人のように、ゆとたわのかりんちゃんと、ほのちゃんが外に連れて行ってくれた。俺は、オシャレで、プラモデルも”らしく”作れる。それに面白いと思ったものをこうやって誰かに伝えることができる。

 

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