Re:11colors

毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

どう転んでもセクシー。危険なプラモ、PLAMAX MF-47 minimum factory nonを作る

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人体が分解されている怖さと必要な部分だけが切り取られているような生々しさに妙な色気を感じます。〇〇フェチなんていう言葉がありますが、それぞれの部分単位でパーツになってしまっている怖さと知的好奇心が形になったような姿、要するに「ゾクゾクする」という魅力がPLAMAX MF-47 minimum factory nonにはあるのではないでしょうか。このシリーズ、ポーズにこだわりを感じますが、それと不可分な関係としてパーツ分割という話がついてきます。両腕両脚を胴体に接着させる方法が異なるので、それぞれの体験が固有、というわけでです。

 

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脚が竹を割ったようにスパッと分割されているのがポイントで、合わせ目になる部分がちょうどパーティングラインの逃しどころ。複雑な曲線で分割されていますが、端からほんのわずかな歪みを正すように速乾の流し込み式接着剤でじわじわと貼っていくとピタッとハマります、パテで埋めてもいいけど、うまく貼っていくとプラスチック特有のしなりがピンっと張る感じがして、腿のハリが実感を持って手に伝わるので個人的に気分がいいです。合わせ目は消しても消さなくてもいいけど、挑戦してみるのは悪くないタミング。難しくないいし、作業の割にリターンが非常に大きい。人生で2度目の合わせ目消しを行なった。

 

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戦車や飛行機でも行う作業だけど、それよりも明らかに楽しい。美女に手をかけているということはもちろんだけど、消したくなるシェイプをしているというのも一因だと思う。なめらかになると、脳の認識がプラモデルから人間にスライドするのがとにかく面白い。これは3Dスキャンだからこそのような気が。まとわりついたプラスチックの削りかすを水で洗い流して、換気扇の下に置いたら、かなり危険な姿になりました。肌の質感をグッとあげてみようと思い、つや消しトップコートを吹いてみるとこれはこれで吹いた直後に手がつけられなくなります。

 

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あまりにもリアルすぎるので、何をどうやっても加速する人体のセクシーさ。なにこれ。

 

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最初は合わせ目を消そうとは思っていなかったので、腕部分は残っていますが、この上からタミヤのイージーサンディングを塗って削って面を整えてみました。なので触るとツルツルです。これはこれでやってて楽しい作業。「合わせ目消しってこんな感じなんだ」と体験するにはいいキットです。

 

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見た目を均一にするために褐色肌にならないかなと、慣れ親しんだタミヤのエアモデルスプレー ダークアースを吹いたところ漫画やアニメの典型的な濃い褐色になり、非現実的なカラーコーディネートがはまるような雰囲気になりました。これはこれで次のフェーズが楽しみになりますね。これくらい濃いと明るい衣装との対比がパキパキに決まりそう。

 

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