「キケンな魅力がある」と言ったら語弊がありそうだが、まっつくさんのJKフィギュアの第一印象はそんな感じだった。
というのも、気軽に実物を見られるレジンフィギュアの中で異様なオーラを放っていたからだ。なんか、めちゃくちゃ甘いチョコレートを食べてしまった感じ。口の中に思いっきり甘味が広がって顔を歪めながら「甘っ……」っていうやつ。彩度高めのボックスアートとかは見ていてマジでクラクラする。私の色彩感覚よりもグッとビビッドな世界観は、怖いけど触りたいみたいな人の心を刺激する感じ。疲れに疲れたある日、辛抱たまらず直販サイトで気になってたものを選んで購入。
こういうときって、見えない他人のことを気にして控えめな方逃げそうだけど、飛び切りグッとくるものにトライ。その方が絶対やばい。完成見本の顔にやられた。
手に入れてみたところパーツ分割が空中殺法みたいなトリッキーな考え方でまずびっくり。そしてあまりにもリアル。ここでいうリアルというのは「よく見て形にしている感じがする」という評価だ。そして、ここで気づく。
「あー、この人、ボディラインを強調させることで女性らしさを出すとかセクシーな感じに仕上げるだとかそういうことをせずに、そのままこの場にいそうな、明日にでも外で出会いそうなリアルなものを作っているんだ」と。
怖いのはリアルさもそうだが、そこに「ぞわぞわする感じ」を覚えてしまう自分だ。そして、大多数の男はそうなると思う。女性っぽさを強調することなくも自然と目がいってしまう。クラスメイトにいそうな怖さ。そして、そこから何かが始まる予感。
そして、この女子高生フィギュアシリーズ、造形もそうだけど、ポーズによる指向性のある表現が力強い。ドラマチックに一瞬を切り取ったかのような姿は「現代版ミリタリーミニチュアか?」と言いたくなる。
私は高校時代は私服であったので制服という概念がポロッと欠落している。好きなタイプも歳上がほとんどなので女子高生は対象外、なのに。なのに。
作るのはまだ先だと思うが、作ったら、出来上がったら、もし「うまく出来上がってしまったら」。女性フィギュアというか、異性のフィギュアは好みの面に出来上がってしまうという話がある。
「へー、こういう子が好みなんだ」
と言われるようなものができてしまいそう。
ちなみに直販で買うとめちゃくちゃおまけがついてくるので、それも嬉しい。
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