Re:11colors

毎週水曜更新(2021年9月現在)。革靴、模型、日常。

時計をかけていたところに絵をかけている

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私は部屋に時計がないと落ち着かないタイプの人間で、一人暮らしを始めたときからアナログ時計を壁にかけてデジタル時計は机とか棚に置いておくのが定番だった。

ただ、夏ごろに知り合った人と「休みの日は何をしているのか」だとか「仕事が終わってから何をしているのか」という話をしてみたり、その人の部屋に伺ったりしてみるとどうやら私は時間に追われすぎているようだった。部屋にリラックスできる要素がほとんどないのでは?という指摘を受けた。ちなみに、訪問先の部屋には時計がなく、照明も電球色で暖かだった。

 

その後、何ヶ月かしてまずデジタル時計を玄関先に移した。これは玄関で手巻きの時計の時間を合わせるのに必要だったから。居室から時計が一つなくなった。部屋には船舶時計を模した安いIKEAのアナログ時計のみ。「これは外しちゃまずいだろう」と思いながら、ぼんやり暮らしていたら絵が届いた。

 

コンスタブル展という展覧会が催されていたが、コロナウィルスの影響で急遽閉幕。そして残されたミュージアムグッズ。在庫はもとより受注生産を行おうとしていたグッズなどが残されていたようだ。私は稀に美術展に行くが展示よりも物販の方が好きだったりするのでとても楽しく通販ページを見て、ミニチュアキャンバス 02 教会の入口、イースト・バーゴルト という商品を買った。「ミニチュアキャンバス」という言葉が模型好きの心をくすぐるし、教会とくつろいでいる人たちという関係性がいかにもスケールモデル的な目が喜ぶ感じだなと思ったからだ。

 

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発送通知を見て「あ、今日は帰りに絵をかけるためのフックを買わないとな」と思いながら出社したのだけど順当に買い忘れて帰宅した。家の前に置かれている絵が入った段ボール。箱を開けたらiPadくらいの絵。かけるところはないが、かけたい。部屋のアナログ時計を外して、そこに絵をかける。

 

こうして居室からは時計がなくなった。時間の感覚はまるでなくなり「いま何時だろう?」と思う以前の反射でかつて時計があったところに目がいく。すると絵が飾ってある。「いい絵だな」と見て、またブログを書くだとかプラモデルを作るだとかそういう作業に戻る。何時だかわからない。でもそれでいい。帰宅したら終わりがわからないオフが毎日私を待っている。

 

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それに、私はモノを飾るのがうまいのだ。ドアには磁石を仕込んだ木材の上に乗ったプラモデルがある。天井には飛行機が飛んでいる。時間を気にするための動きは絵を眺める時間になるし、早朝にゴミをまとめて出す日そうとドアノブをひねる動きは小さなマシーネンと呼ばれるSFマシンの存在を認識する動作になる。朝起きればタミヤの傑作機シリーズが飛んでいる。生活の動きがモノを愛でる時間になる。これは、確かに楽しい。

 

 

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