気づく、再現する、気づく、再現するの連発が楽しいけど疲れるわけなんですが、まぁ趣味だしうまく行っているので良いかなと思っています。
先日、まっつくさんの女子高生のフィギュアの顔を塗っている時に右から左に走る筆のタッチが綺麗だなと気づいて眺めていたら、乾燥とともに消えてしまい「もったいないな」と思い、その感覚を意図的に再現してみたらどうなるのか?と気になりました。こういうときに最適なのはホネミッツプロダクツが手がける女性たち。服装が程よく未来的で、かっこいい。どんな色に塗っても許される雰囲気の良さと塗り映えのするメカニカルなディテールがさらにかっこいい。キット選択ってほんと面白い。何をどう塗るのか、それぞれの雰囲気によって許容してくれる範囲があると言うか。
全体を青く塗るのは問題なかったし、今回はストイックにいこうとあれこれ考えずにやってみた。印象派は「輝度をあげる」というコンセプトのもと白を混ぜた絵の具を使ったと言う話を聞いていてこちらも試してみたかったのでついでにチャレンジ。正直青に塗っているときは不安でしかなかった。というか白を混ぜて塗ったら完全にロックマンになったのでさらに変な汗をかいた。ただ、このキットは朝の8時くらいから塗り始めていたので頭の中がスッキリしていて爽やかさを受け入れられる精神状態だった。というか自分の場合、朝5時くらいから塗り始めると良い気がする。夜も良いけど「朝の爽快さを生かして塗装をしたほうがいい」という仕上げの感覚って持っていたほうがいいんだろうな。顔なんかは朝とまでは言わないけど、日が昇っている時間に仕上げたほうがうまくいく。
あと、このキット、ヘルメットを手持ちさせるのが通常仕様なのですが、ヘルメットをかぶせて左手を腰に当てたバリエーションの腕パーツをつけることも可能。ヘルメット姿のドスの効いた雰囲気も好き。服装全体のデザインの良さがわかりますね。
ただ、こういう球体を手に持っているポーズの面白さに関心がいったので脱いだ姿で進めることに。黄緑をアクセントカラーに全体に雰囲気をまとわせていきます……ていうか雰囲気ってんだろうな……、まぁなんだろうか……。奥から手前に色が明るくなることを最近ようやく意識し始めたので一番手前の部分を黄緑で表現するのが面白いということで、この辺はファンタジー系のミニチュアを塗って色彩感覚の思い込みのタガを外しておいたのがいきていると思う。色相も離れていないし。もし、この黄緑がもっと派手なオレンジとかだったらカッコよかったか?どうだろう。ていうか本当に雰囲気ってなんだろうな。
ホネミッツプロダクツの女性は顔が素朴で非常に良い。どう塗るかで雰囲気がガラッと変わるし、黒目の大きさや、白目の形をどう残すのか?だとか眉毛をどうするのか?みたいなのが本当に楽しい。アイシャドウなんかもやりがいがあるし唇をガツンと黄緑で塗ってもいい感じなのは、このメーカーが描く世界観がふんわりとオシャレだからなのではなかろうか。あと、今回の塗り方って色の境界をタッチでごまかせるので本当雰囲気良く塗るには抜群ですね。なるほどなー。
■ほしい物リストの掲載です
今週の物販
使った筆。これ、穂先が長くナイロン特有の腰の強さを使って均一で勢いのあるタッチが出せるのでとてもいいです。