Re:11colors

毎週水曜日更新(2024年6月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

インカム人間が見たくて「スコトーマカフェ」の配信を見た。



 

インカム人間という突飛で意味不明な存在だからこそ、当人の葛藤と、それを見て受けいれている俺という様子が自分でもわかりやすかったのかもしれない。

 

「いまだにインカム人間だけは自信がない」と演者の沈ゆうこさんが、自身のYouTube配信で話していて、演じた本人がそんなことを言うのかと、演劇のことを全く知らない私は驚いた。自信がないと言われるインカム人間が登場する「猫なで声とインカムと」という劇が見たいと思い、「スコトーマカフェ 他7篇」という演劇の配信チケット買った。そもそもインカム人間って何? という話だが、生まれつき身体にインカムがついていて、常にどことも知らない誰かに何かしら報告し続けている人間のことをいう。

 

インカム人間とはどういうもので、どういった動きをしているのかというのはこれはもう話を見る以上に理解をすることはできないのだけど、それよりも「自信がなく正解がなさそうなものをやる」という有り様が面白いなと思った。そういうことって、今は日常生活であまり起こらないというか。

 

 

たとえばゲームが発売されたあとには、ものすごいスピードで「最適解」みたいなのが出てくるし、なにか買い物をするにしても少し調べると「これが正解っぽい」というようなものにたどり着くことが多い。僕なんかはファンションや靴が好きだし、プラモも好きだけど、これらだってそういう、正解っぽいものの情報がどこかしらに転がっている。なので「わからんけどこれで行こう!」と思うシーンってあんまりない。

 

インカム人間がどういうものであるのかは演劇なので脚本があって、共演者がいるわけなので稽古を重ねていく中で、その場での答えが出来上がってくると思うが、それにしたって「インカム人間の答え」ってのがマジでなんだかわからん。ただ、実際に配信を見ていると「ああ、これはたしかにインカム人間だ」となったし、インカム人間が成立する場を全員で作っている感じと、それをそういうものとして受け入れている自分もいて面白かった。

 

不確かなものに対して「こういう芝居をしたらだめっぽい」とか、自分と自分以外の演者について考えたりだとか、自分の手の中にある確かなものを積み上げていって、一つの答えを出して演じる姿を見て「すごい世界だな演劇って」と思ったりした。

 



 

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