Re:11colors

毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

編集された空間を認識することについて ART in MUSIC 「POINT OF JAZZ」

 

BLUE NOTEのレコードジャケットなんて目に穴が空くほど見たよ。ただ、それがどう飾られているかなんて気にかけたことがなかった。

 

今日は京橋の「BAG-Brillia Art Gallery-/東京建物」へ行った。ART in MUSIC POINT OF JAZZ」という展示でTwitterでフォローしている方が行っていたので真似して行くことにしたのだ。

 

展示なんて見に行くの久しぶり。Church's73ラストのGraftonを久しぶりに履こうと思ったので馴染ませるために少し歩きたかった。その行き先としてはとてもいいところだった。73ラストってノーズが短いせいもあって、小指の逃げ道がなくてうっかりすると小指が痛くなる。というか、以前はまぁまぁなっていた。なので、足をしっかりとかかと側に固定することと、あとはいわゆる3つのアーチのバランスをインソールで少し調整すれば、痛くならないだろうという仮設を立てた。

 

昔の木型ってなんていうかそういう所がある。ノーズが詰まってて内振りがきついと、もうどうにもならない。中敷きを入れて3時間くらい歩いてみたが、73ラストは私の足に対してはどうにかなる木型だった。

 

 

歩くついでに見に行った割には、とても面白いなと思うことがあったので今日はラッキーだ。何回も見たジャズのレコードのジャケットが、室内にどのように飾られているのかに目を向けるという楽しみがあった。こういう楽しみ方は知らなかった。

 

写真撮影がOKだったので、最初はなんとなく壁面に整然と並ぶレコードジャケットを撮影していた。ただ、途中で「これって、誰かが順番を決めて並べてるんだよな……」と一歩引いた視点が現れた。並べ方ってことは飾り方もあるわけだ。最近舞台を見るようになったからか「場をどう使うのか」へ意識が向いているっぽい。レコードジャケットじゃなくて、その空間を撮影する。そうすると、部屋とモノの関係がおぼろげながら見えてきて、むき出しの梁やケーブルが絡み合う白い空間に並ぶレコードジャケットというのは面白いな……と気付くことになった。

 

 

例えば、20年前はどうやって飾られてたんだろう。もし、美術館で飾るとしたらどうなるんだろう。壁の色は白じゃなくて赤や青になったりするのだろうか、床材暖かみのある木材だった空間に飾られた頃があったりするのだろうか。

 

そうやって展示形態を特定の場で誰かが設定しているのが面白いと思う。というか、俺が最近ブログの更新頻度を上げているのは、ブログが写真とテキストの順番もバランスも自分でコントロールできるからだ。俺の前にも後ろにも余分なものはないし、順番を引っ掻き回されることもないし、思考を垂れ流している途中に茶々を入れる人もいない。広告はあるけど、まぁそれは仕方ないな。

 

一生、は言いすぎだと思うけどBLUE NOTEを始めとしたジャズのレコードジャケットはこれから何度も何度もいろいろなところに飾られると思う。そのたびに「もう見たよ」と思わずにこの空間にどのように飾られているのかを楽しむことができれば、これは結構楽しいことなんじゃないか? なんて思ったりした。

 

 

かく言う俺も、昔の靴をジーンズとコーチジャケットに合わせていたのだけど「靴の雰囲気が良すぎて、力づくで調和してくるな……」なんて靴と服の関係を楽しんだりしていた。メラメラのアメ色がなんでストリートっぽい格好に合うんですかね。

 

せっかく良い写真が撮れたので、残りの写真も。

 

 

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