俺とマイクは板前と出刃包丁
3 on Tree (三銃Sh*t) NITRO MICROPHONE UNDERGROUND
ハセガワのミラージュF.1Cを作った。
もっといいことが書きたいなと思っていたけど、それよりも書きたいことが生まれたので書くとする。
今、模型は魔法の世界に近いと思う。特に、昔のキットを作るときはそうだ。
どれくらい昔かって?俺が生まれる前のキットなんていうのは普通に存在していて、しかも今のものとは異なるかっこよさがある。これは、どんなにグラフィックが優れてもテレビゲームの根本が変わらないような感覚に近いと思う。昔のゲームの面白さと似ている。
それを作ろうと思ったときに、今の模型用具が使えるというのは本当に奇跡だと思う。
模型はそのまま、でも、作るための道具は最新式。
最新式の道具は、従来のものよりも遥かに優れていることが多い。
専用に作られているのはもちろんだが、ストレスが解消されていたり、失敗がしにくくなったりしている。完璧なレボリューションとして、存在しているのはタミヤセメント流し込みタイプ 速乾を始めとした流し込みタイプの接着剤。
張り合わせたい2つのパーツを指で抑えて、撫でる。ピンポイントで攻めるなら、当てる。流動性の高いそれは接着面に流れ込む。正直言って、魔法だ。初めて使ったときは、その便利さに驚いた。自分が思っていたどの接着とも違う。
トラディショナルに攻めるなら、タミヤセメント。
少しだけ付けて、貼り付ける。10秒くらい数えても良いかも。私はせっかちなので頭の中でしっかり数えて固定させる。流し込み接着剤で上手く行かなそうなときはこれ。
ちなみにこれがあれば接着剤が必要な模型は作れる。ただ、難易度はかなり上がるので、前述のそれと後述のこれがあると良い。
クリアパーツにはハイグレードセメダイン。
私はこれを知るのは随分遅かったが、使ってみるととても感動する。少しだけ付けて2分程度待って、10秒から20秒抑える。さっきの通りに私はせっかちなので数える。2分は数えてられないからSiriに測ってもらう。1秒と同じところにいられない落ち着かない人は、この様に、何かに助けてもらいながら模型を作ると、模型にも接着剤にも、スマートフォンにも誰かが一生懸命作ってくれていることをひしひしと感じると思う。そのときは、何秒、その場に留まっているだろうか。ちなみにメッキパーツも貼れる。
模型の面白いところは、大まかに言えば形を作ることだ。
ただ、そこにある最も面白いことの一つに、道具をどう使うか?というのがある。
接着剤一つににも様々な種類がある。ただ、奥深いわけではない。
3つ持ってればなんとかなる。それか、タミヤセメントだけあればなんとかなる。
タミヤセメントは接着剤が必要な模型を売っている店では大抵売っている。
板前が、出刃包丁を持つように、MCがマイクを持つように。ライターが、キーボードを叩くように。
今週の物販