私たち世代の「読ませる本」というと森見登美彦の夜は短し歩けよ乙女かなー、なんて勝手に思っています。そこから四畳半神話大系とか太陽の塔とかそういうのを読んで京都に思いを馳せる、と。
その中に樋口さんっておっさんが出てくるんですけど海底2万海里を読みながら潜水艦の位置をまち針で地球儀に刺してて、私の身近な潜水艦ってのはソレ。どんな潜水艦かはろくに調べていないのであれですが、中村佑介のイラストのそれから浮かぶのはリアルだけど、どこか可愛らしい潜水艦。あの緻密さを考えるとメカニカルさも結構大事。
というわけで出てきましたハセガワのしんかい6500。空だけでなく海ですら地表より遥か離れた世界に模型というアンカーをぶっ刺してきます。
見どころは多数のカメラ、ライト、マニピュレーター、サンプル採取のバスケット。
この模型、ここの解像度が異様に高い。成型色は白で、白のままでもよし、今回はこのパーツ点数の多さにぐっと来たので、銀色で塗ったら一気にメカニカルになりましたね。塗るべきところだけを狙って塗ると、そこにピントがバシッとあったようにシャープさが増し、一眼レフカメラで撮るときと同じで、眼のピントが誘導されます。
このキットの最大の魅力はこの浮遊感ですね。すいーっと浮いている感じはこうして写真に撮るとゆったりとした力強い動きを感じられるのがナイス。飛行機と違って飛ばそうとするフォルムではないのがポイントです。空を漂うのと、水中をそうすることが似ているような違うような。不思議な感覚に襲われます。スクリュー(プロペラ)もついてますしね。これは、どのキットにもない、固有の良さ。
こうしてダイバーズウォッチと比べてみると水中で必要な強固さってのもわかりますね。メイン機構を問題なく動かすために必要なガシッとしたボディ。
ちなみに山下達郎はセイコーのレディースのダイバーズウォッチをつけていたことがあるそうです。今は、どうですかね。
これは、シチズンのレディースのダイバーズウォッチです。
↓模型はもれなく組み立ててブログにのります。
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