ツールドフランスを10年ぶりくらいに見ている。
今年は、開催期間中ゆっくり過ごせそうなのでJ SPORTSと契約して見られるようにした。10年だ。10年間、俺の夏に平穏はなかった。
その間、様々な仕事をしたが確かにそうだなと思う。帰りが遅い、休みが不安定、仕事があまり気分のいいものではない。気分の良くない仕事。それで余裕を失う。
ただ、今年は見られている。
「ツールドフランスをいつか彼女と家で」
なんて夢は今年、奥さんとついに叶えられた。
二人でレースの模様を見たり、空撮で映る畑アートや、フランスの町並みを見てキレイだとか行ってみたいだとか、行ったことがあるとかそういう話をしている。
空撮で綺麗な町並みを、ただただ映してくれているのはありがたいことなのだけど、それを見ていたら、飛行機が作りたくなった。空を飛んでいる映像をこんだけ見させられる機会もなかなかないだろうし、それで「作りたくなる」というのも珍しい感情だなと思ったので気になっていたAIR FIXのアインデッカーというプラモデルを買うことにした。
機種に関してはかっ飛ばすジェット飛行機ではなくて「空撮のスピード感で飛びそうだな」というイメージで選んで、マイヨジョーヌの黄色にしたいと思ってそのまま黄色に塗って完成。黄色は塗るのが難しいが、こういう楽しいイメージになるのは良いことだ。
模型は、いろいろと進化していて、海外メーカーのものも簡単に手に入るし、加えて言えば作成に必要な道具もだいぶ良くなっていると思う。あと、大人が作るという点から言えば筆塗りで完成させる場合にはそこまでお金をかけずとも楽しめる良い趣味だと感じる。
あとは、本当に楽しみ方なんだろうなと思う。
俺はある程度グラフィカルにまとめるのが楽しいと思う人なのだけど、そのせいか「ツールドフランスで空撮の映像見てるから、黄色い飛行機作ろう」なんて話が普通に浮かぶ。そうするとツールドフランスも模型も両方楽しくなる。
何かを黄色く塗る機会は他にもたくさんあると思うが「今、黄色く塗る意味」というのを考えると自分にとってはこの機会が一番だったと感じているし、大変だけど形にしようと思う力が強く働いた。
何度か「俺はこの形を作りたいと感じている」と思うシーンに出くわし、それをこのブログに書いているが、この高揚感と意志力が前のめりになっていく感じに反して、ある種の気長さが模型には求められるのが面白い。
黄色だけだとどうにも間が持たないので余っているデカールを貼ろうかどうか悩んでいるけど、自動車のデカールが飛行機に通じるのか怪しいので保留中です。
色を塗るのは大変だけど「色を塗りたい」と思える動機と共に進めると完走できるかもしれません。

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