突然だが、誕生日にネクタイをもらった。
一番好きな緑色のイタリアのネクタイ。何をお返ししたら良いのかがわからなく、だからこそ送り主の心遣いの深さに頭が下がる。できることはこうして浮かび上がってきた心の内側をどう表現するかで、それに敏感になる自分がよく分かる。
内なる世界の明かりで外を照らせば、自ずとなにか良いアイデアが出てくるだろう。
出てきた。
イタリアのネクタイにイタリアの車の模型。それならOK。そんなわけない。エレールというフランスの模型メーカーを教わったんだから。なんで模型なの?そりゃ模型を通じて知り合ったからだ。こうして絆を紡いでいる間、俺達は貴族のように互いを称え合う黄金の時間を神様から授けられる。
シムカサンクの持つ魅力はそのルックスの良さからくる受けの広さで、どんな色に塗っても合うところ。1/48のシトロエン11CVもそうだけど、異なるところはルーフトップのクロスであったりシートなど明らかに質感が違うものをどう表現するのか。また、内部が見えるのでそれはそれで楽しく、次に作るときは木目の表現を入れても良いかと思う。
俺はとっておきの緑を使って、このネクタイをしてペラッペラのミリタリーコートを着て、ジーパンにイタリアの革靴で運転するような気持ちで作った。
全く同じ色にはならず、ほうれん草みたいな良い色になったのだけど、良い緑だからこそ、良い緑にあっているなと思う。
その、想像の世界でバブアーを着てもいいし、モッズコートでもスイングトップでもツイードジャケットでもTシャツでもパーカーでもなんでも良いんだけど、そうなったときに何色のそれを頭の中に思い描くだろうか。そういう風に模型を作ってもいいし、服を買っても良い。
色は、塗ることに前向きになる色を作れれば自由に、ずっと、何でも塗ることができる。そして、その自由を受け止めてくれるのはこういう、感じが良くて古い、時代に左右されない見た目の、シンプルで作りやすい模型なのかなと思う。
自分の好きな色をじーっと眺めて、混ぜて作ったとっておきの良い色を素性の良いキットに。こんな遊び方もどうでしょうか。
今日の物販
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.321 ドイツ陸軍 スタッフカー シムカ5 プラモデル 35321
- 出版社/メーカー: タミヤ(TAMIYA)
- 発売日: 2012/09/08
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログ (2件) を見る
タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.17 シトロエン 11CV スタッフカー プラモデル 32517
- 出版社/メーカー: タミヤ(TAMIYA)
- 発売日: 2005/07/02
- メディア: おもちゃ&ホビー
- クリック: 7回
- この商品を含むブログを見る
私の備忘(フォローさせていただいている方がツイートしていた)