Re:11colors

だいたい木曜更新です。革靴、模型、日常。

都合の良い見え方の集大成

よく模型の人形の目の話をする。

 

タミヤのミリタリーミニチュアをはじめとした1/35や1/48のものを土台に話すことが多く、大体の論調としては「目、特に黒目は点、円ではない(上下が欠ける)」という話から、目をよく観察する必要があることと、スケールモデル程度の大きさの人の目は現実にはどう見えるのか?ということを書く。試しに1/35サイズの兵士の背の高さに見える程度の遠くの人間の顔を見ると、顔はどう見えるのか。など。

 

そんな事実を叩きつけたくなるときと、反対側で「モデラーとして目は描きたくなるもの」という気持ちもよくわかる(そこには模型誌などで実際に見事な目を描いている人がいるという「事実」もある)ので、柔らかく話すときがある。

 

ただ、そこにあるのは目をどう観察するのか?という視点の問題で、目を描きたいから点を打つのと、観察して何かを得ながら実物へ迫ろうというのは随分と違うように思える。これは塗装における筆塗りの話と同じで、何かに近づこうとする場合と単にその種目にエントリーするだけかは違うということでもある。

 

似たような話で、模型のパーツそれぞれの位置決めの話もする。これは自分も耳が痛い話で、戦車なんかは転輪の傾き具合を揃えた方がカッコいいと思ってもなかなか揃わない。タミヤの1/35 R35でついに完璧に揃えられたと思ったら履帯を巻きつけるタイミングで見事にズレてしまい、それに気づかないまま最後まで進み、写真に撮ったときにそれに気づくという始末。作ってる途中は完璧に揃っていると思っていたのに、いつそうなったのだろう。

 

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などと考えると人の目のいかに都合の良いことか、というのがよくわかる。目が自分の見たいように解釈して、正確には見たものを頭が勝手に取捨選択してしまっているようで本当に困る。それが先に進みたい、次のページをめくりたいという気持ちと交差して、目は点になるし転輪はズレる。

 

完成すれば「終わってみれば全てが良い思い出」といった形で全てが終わりへ向かい、心には反省点は残るもののやはり見えないところは見えないまま。私は昨日、会心の出来の飛行機にわずかに指紋の跡を見つけたが、それが完成したのは春のことなので気づくまでに3ヶ月かかっている。

 

いつまで経っても模型を見たいようにしか見られず、そのまま進む。そういう意味だと写真に撮ることは一つの気づきにはなるが、それでも気づけない部分が3ヶ月後に指紋として見つかる。

 

模型を本当の意味で格好よく作れているのだろうか。「個人の楽しみ方はそれぞれ」とはいうものの、カッコ悪いものは作りたくないというのも事実であろう。本当の意味でのカッコよさを形作る術を私は知りたい。

 

↓模型はもれなく組み立ててブログにのります。

私の欲しい物リスト

 

今日の物販

 

 

 

 

コクヨ 分度器 まなびすと 再生PET樹脂製 90x50mm 半円 GY-GBA310

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  • 発売日: 2006/01/01
  • メディア: オフィス用品