例えば、木曜日の20時くらいから22時くらいまでプラモデルを触って、金曜日は同じ頃に始めて、26時とかまで頑張る。場合によっては明け方になろうが問題なし。
で、土曜日は午前中か昼間には起きて日光が差す窓辺だとかで、その時間にしか撮れないっぽい写真を撮る。撮影ブースとかそういうのは構えないで、なんかいい感じにまとめる。それくらいがプラモデルを楽しむのに良い時間なのかなとたまに思ったりするが、そんな提案を急に模型誌が始めるとも思えないのでなんとなくこうして書いておく。
プラモデルはもうちょっと生活にくっついたりする可能性があるんじゃないか、というのを少し信じていて、例えば鍵を置くところに飛行機がいるだとか玄関先や机の上に人がひとり立っているとかそういうのが面白いと思ってる。
自分の目を癒やすためにあるというか、作ったもの一つ一つに少しだけ愛情が注がれるような時間が流れるのが楽しい、みたいな。手塩にかけた本気の作品が博物館よろしく飾ってあるのもいいけど、それはそれでぞんざいに扱えない荘厳さとかずっしりとしたまごころの塊みたいになってしまったりしてうかつに触れなくなったりしちゃう。
プラモデルの面白いところは最低限の美しさみたいなのは担保され続けているところだと思う。例えば俺なんかは靴の絵が結構描けたり、それを元手に広告賞をもらえるような広告もつくったこともあったけど、じゃあそれを部屋に飾ろうとは思わない。自分で作ったのに他人が監修した美が入っているのがプラモデルの愛すべきところなのかもしれない。作品を買った感覚が少しあるというか、誰かの素晴らしいセンスをいただけたというか。
暇だし本でも読むかー、くらいの感覚で楽しめやしないかなんて思ったり、自分の身の回りの空間だとかそこに置かれたものが持つ面白さを引き立てることができるのがプラモデルなんじゃないかな、なんて思ったりする。今日の写真は玄関先で撮ったが、そうやって自分の生活空間を把握していく楽しさの鍵になるんじゃないかって。
人や小さい飛行機なんかは、特にそう。すぐに作れて、それとスマホを片手に部屋を探検していい写真を撮るみたいなのはものすごくやりやすい。
今週の物販