英語はとても苦手だが、間違いなく表記できるようになったのは何度も検索したせいだ。
最初にというか未だにそれきりなのだけど、新品で高い靴を買ったのはChurch’sだった。
「とにかく何でも良いから欲しい!」
と思った僕はパラブーツ、アレンエドモンズ…とここで上げた2つですら節操の無さを表現しているようなそんな探し方をしていた。
本当にどこでも良かったのだと思う。でもそれは裏を返せば「どこでも良くなかった」ということでもあると思う。つまり、「しっくりくれば」どこでも良かったということだ。
いい加減、精神的に参ってきて善し悪しの判断がつかなくなってきそうな時に足を入れたのがChurch'sのshanonだった。
履いた時にまず「おお、なんだこれはバランスが独特だぞ」と思ったらどうやら意図的にソールを反らしているということで、その妙な歩き心地が頭を離れなくなり、今まで悩んでいた靴達はどこかに行ってしまった。
その後、価格的な問題でスルーせざるを得ない…と思いはしたが、その履き心地への興味が勝った。ここで値段を問題にするのはおかしいと思いもしたのだろう。
その日、早速履いて外へ出た。気恥ずかしさととてつもない物が足下にくっついているという感覚がナーバスにもさせた。その中で今でも覚えていることが一つある。
足が全く痛くない
ということだ。
革靴は足が痛くなる物ーー。という先入観があってそれを覚悟したのだがそういったことは一度も無くこの「幸せ」は僕がChurch’sと固い握手を結ぶことへの十分な理由になると思う。後になっていくつかの靴を履くことがあったがやはりここの靴だけは足が痛くならない。
初めて買った価格的にも、ステータス的にもある程度のレベルの靴を持った靴。しかも僕の足が痛くない靴を作っているブランド。
質実剛健だとか、保守的な格好に良いとかいろいろな理由が上げられるかもしれないが、個人的な理由だけを言えば僕がChurch'sを贔屓している主立った理由はこれだけである。